石丸日記

反原発運動半世紀
バックは福島第一原発事故を伝える福島民報2011年3月13日号

ALPS処理汚染水差し止め訴訟 No261

2023-09-27 10:26:44 | 脱原発情報

ALPS処理汚染水 海洋放出
 ついに・・立ち上がった差し止め訴訟



[弁護団共同代表 広田次男氏 同 河合弘之氏 同 海渡雄一氏 他原告団] 

 東電福島第一原発で始まった「汚染水海洋放出」の差し止めを求めて、太平洋沿岸部などに住む住民約150名が9月8日、汚染水放出の差し止めを求めて福島裁判所への提訴に立ち上がった。
 ついに漁業関係者らがALPS処理汚染水を放出させないため、太平洋沿岸部、福島、茨城、岩手、東京の人たちが立ち上がった。     「請求の趣旨」は以下の通り…
1.被告、国(原子力規制委員会)東京電力HD(株)に対して令和5年5月10日付で行ったALPS処理 水の海洋放出時の運用等に係る実施計画の変更の許可を取り消せ。
2.被告、国は令和5年7月5日付で行ったALPS処理水の海洋放出時の使用前合格処分を取り消せ。
3.被告、東京電力HD(株)はALPS処理水された汚染水の海洋への放出をしてはならない。
4.訴訟費用は、被告らの負担とする。
                            「請求の原因」としては…
1.海洋放出の安全性は確認しておらず、海洋環境の保全の枠組みと環境汚染に関する予防原則・環境 基本法4条に違反する。
2.汚染処理水の放出は東電自らが原告を含む関係者に行った約束に違反する。〈手続き的違法性1〉
3.より環境に負荷をかけない代替策を採用すべき義務が、汚染源である東京電力と事故責任を負う国 には課せられている。
4.国際社会の強い反対を押切って、海洋放出を強行するのは日本の国益を大きく損なうものである。
5.IAEA包括報告書は海洋放出を正当化する理由に はならないし海洋モニタリングによって安全性を確 認することにはならない。
  以上である。今年10月末に予定している第二次訴訟の事務局は右の通りである。

 

脱原発情報 No261号PDF版はこちら

P2   何が何でも・・汚染水放出は阻止しよう!
     原発事故直後の核種は1,000核種だという!

P3   「原告らの請求は認容されるべきである」
     鈴木弁護士(更新弁論)力強く!! 

P4   言論統制か!「汚染水」が使えないマスコミ
     世界のニュースでは汚染水が主流だ!

P5~6  再開74回東電交渉
     ALPS多核種除去設備はまがい物だ!
 

 

 

 

 


漁民・県民・国民の危機感に「馬耳東風」の岸田政権!No260号

2023-09-03 21:30:15 | 脱原発情報

漁民・県民・国民の危機感に「馬耳東風」の岸田政権!!


[資料18月18日首相官邸前で抗議行動]

 20日に岸田首相は、慌ただしく福島第一原発の視察を行い21日に漁業団体と面会し22日の閣僚会議で放水を24日と決めた。午後1時、汚染水の海洋投棄が始まった。「まさか本当に流すとは・・・」甲状腺がんを患った孫を持つ友だちがつぶやいた。2015年の県漁連との約束を反故にし、岸田首相は「約束は現時点で果たされていないが破られたとは考えていない」何とも詭弁な答弁をした。「例え今後、数十年の長期にわたろうと政府全体として責任を持って対応させて頂く」とも言った。わずか8年で約束を反故にされ、責任を持つと言われても信じる事が出来るはずがない。2016年、菅政権で「2年後をめどに海洋放出を決定」してから、多くの市民や団体が、「汚染水を海に流すな」の抗議行動やスタンディングを繰り返し、中止を求めてきた。1046基の巨大なタンクと1日120トンの汚染水が いまも発生している(既報259号)


[資料2 海洋放出中止を求めスタンディング8月24日会津]

 東電はセシウムやストロンチウムなどトリ
チウム以外の放射性物質を取り除けると説明して来た。しかし、タンク内の処理水は、 浄化処理しても7割近くはトリチウム以外の放射性物質も取り切れておらず、排出基準を上回っていると東電は認め、基準値越えは2018年になってから、説明不足を謝罪した。各地で開催さて来た「国・東電との説明意見交換」は(既報259号)、「汚染水の海洋放出ありき」で進めてきた国・東電に住民の憤りは大きな声となり抗議をしてきた。IAEAからお墨付きをもらったかのような海洋放出問題は、結局のところ日本政府の判断であるとIAEAは言っている。国は、「海洋放出をめぐる各省庁の主な風評対策」を発表した(資料 )食べて応援、芸能人を使って安全アピール、被害が出たら補償、結局お金でしょうとなる。廃炉計画にも、具体的な計画は決まっていない、結局のところ一番安上がりな処分なのだ。汚染水放出は今あるタンクだけの放出でなく、いつまで続くか誰も説明つかない。同紙面でも度々とり上げてきたが、汚染水発生の元である地下水流入の対策が重要だ。


[資料3 国・東電による海洋放出反対8・27全国行動]

 26日のTBS報道特集で、元原子力委員会委員長代理の長崎大学鈴木達治郎教授は「純粋のトリチウム水とは違う。他の原発も流しているから大丈夫という説明は間違がっている。放出する処理水のモニタリングも、地元の方が信頼できる第三者機関を設け、監視する仕組みを作る必要がある。前代未聞の作業なので、ALPSが本当に30年間、順調に動くのか、トラブった時に情報が公開されるのか。安心感や信頼感がまだ得られていない」と話されていた。海水浴シーズンも終わり、県内の底引き網漁が解禁になるその前にと、8月に放出を決めた。汚染水の海洋投棄により、日本がロンドン条約違反の加害者になりかねない。一日も早く、汚染水の海洋投棄をやめさせる事だ。

No260号PDF版はこちら

P2~3  甘い評価!「圧力容器が0.3m沈み込み?」
     地震動で重大事故も!

P4   第一原発の敷地は・・
     天文学的数値の放射性物質の山々である! その4

P5~6 世界は急激に変化している!
     ”蓄電池は21世紀の石油”の声が高まっている!