石丸日記

反原発運動半世紀
バックは福島第一原発事故を伝える福島民報2011年3月13日号

徹底的に見捨てられた初期被ばく! No231

2021-03-28 19:30:18 | 脱原発情報

大震災 過酷事故 10年特集

 忘れもしない!2011年3月11日、14時46分、M9.0の巨大地震と津波が襲った!12日には1号機水素爆発、メルトダウン、格納容器破損など大量の放射性物質の放出が続いた。
 過酷事故で何よりも不足したのが、原発事故の深刻さを正直に伝え、住民の避難・除染を確実に実行することを放棄したことだった。

【資料1】14日には10万CPMに変更した 

【資料2】汚染は東日本全体に広がった

 特に、住民の初期被ばくを目の当たりにした政府、福島県、一部学者は(資料1)の子ども達の身体除染や安定ヨウ素服用に関する基準値の方を危険な方向に10倍近くも引き上げたのだ。一定以上の汚染状態にある人をふるい分ける「スクリーニング検査」を12日までは放射線の数の単位を13,000cpm(シーピーエム)だったものを同14日には100,000cpmに変更したのだ。検査単位を引き上げたばかりではなく県民子ども36万人の検査を1,080人で打ち切り「証拠がない!」と嘯くのが県民健康調査検討委員会座長である。
 文科省は(資料2)で福島県3分の2が「放射線管理区域」と同様の汚染地域になったことを公表した。この現実を決して忘れはしない!
 

脱原発情報 No231号 PDF版はこちら

P2~3  余震で明らかになったこと
    第一原発現場 放射線量高く監視も不可能

P4~5  原発から10年目に想う 川上義孝氏(医師)

P6    第一原発 過労死事件損害賠償裁判結審
    30日判決! いわきオール宇徳・東電は謝罪を

P7    これが科学といえるか?
    放射線防護を放棄した放医研

P8    原発事故の被ばく「国と県の過失認めず」
    ~福島の子どもの未来を奪う不当判決の陰で~