市民・国民の思いとは大きな隔たりの判決!
1月18日、東電福島第一原発過酷事故をめぐり業務上過失致死傷罪で強制起訴されていた勝又恒久元会長始め3被告に対する東京高裁判決は一審を支持「不合理な点はない」と無罪を言い渡した。
「長期評価」をけなすことに集中した裁判!
[資料1 長蛇の列をなした傍聴者]
傍聴席53席に(資料1)のような長蛇の列をなし、高い関心を示す裁判だった。下はその経過である。
しかし、判決は「津波の襲来を予測することは出来ず、事故を回避するために、困難がある原発の運転を停止するほどの義務があったとは言えない」と「長期評価」の信頼性をけなす事だけに集中した判決内容だった。
しかし、考えて欲しい!「長期評価」は1995年の阪神淡路大震災(死者6,434名、行方不明者3名、負傷者43,792名)(注2)という戦後最悪の被害をもたらした教訓から得たもので、それを否定するなど裁判長としてあるまじき行為と言わねばならない。
何よりも国民・市民感覚とは相容れないものだった。
小・中学校通路の塀を解体した住民!
[資料2 3m余りの塀を低くした市民の感覚は]
(資料2)を見て欲しい!
ここは、いわき市駅近傍にある狭い坂道で「指定避難場所・平第一小学校」の表示があるように小・中・高学校の通学路である。その高級住宅に高さ3㍍余りの大谷石の石材で造った塀が建っていた。
それが近年、赤線の下から解体されている。「良かったな!」と思いながら、その真意を裁判のある前日に伺ってみた。
家主の女性が出て来て「子ども達に、もしものことがあったら大変だと思い…
低くした」と言うのだ!!
これが市民感覚なのだ!
私も10数年前、富岡町の直径1㍍余りの巨木を近くの住宅に倒れたら…と思い伐採している。東電3被告と裁判官は、その感覚を忘れ危険極まりない原発を動かすことだけ考えていたことになるのだ!
P2~3 第一原発には・・・
地すべりの跡があり他にもあるのでは?その2
P4 汚染水は海と陸地をも汚染する!
P5~6 再開後 第70回東電交渉
「ペデスタルの支持機能」問題で論争!