月内に”海洋放出”に向け判断か!
10月に入り、各紙は(資料1)のように「政府 処理水 処分方針 年内に一本化!」と日を追うごとに“海洋放出”への足音が高まっている。誠に憂慮するべき事態である。
菅政権になってから原発のこれまでの懸案事項が一挙に決まり始めている。(9月23日:東電柏崎刈羽6・7号機再稼働審査合格、10月7日:六ヶ所MOX燃料加工工場審査議案了承、10月2日:核のゴミ最終処分場文献調査、神恵内村、寿都町受諾等)これは政権交代時の常套手段である。
「トリチウム汚染水海洋放出」は福島県民にとって、第一次産業の崩壊に繋がりかねないとして、大きな不安にかられている。特に漁業は、来年4月には10年ぶりの本格操業を再開され期待も大きい。それだけに全国漁業協同組合連合会(全漁連)の岸宏会長は15日、加藤官房長官や梶山弘志経済産業相。16日には平沢勝栄復興相らを訪ね「海洋放出すれば風評被害が出るのは必定で壊滅的な状態になることを危惧している」と重ねて反対を伝えている。
当然である。福島県のみならず海洋国家日本の未来を危うくするものであるからだ。
更に、大きな不安がある。
(資料2)の「タンク群の分析結果」からは75%を超えるトリチウム以外の主要7核種(セシウム134・同137、コバルト60、アンチモン125、ルテニウム106、ストロンチウム90、ヨウ素129)の他、2核種(カーボン14、テクネチウム99)が含まれているからである。ヨウ素129の半減期は1,570万年と気の遠くなる代物である。
政府と東電は「二次処理」(再 浄化)するとしている。
しかし、東電の能力からすると二次処理は困難ではないかとみている。(4頁参照)
更に、識者(注1)は次のように指摘している。
第一原発の汚染水は海水や地下水、事故で飛散した施設部材など多様な成分がタンク内に長期間保管されている。
そのため微生物の成育は避けられない。現に有機結合型トリチウム(OBT)が検出されている。それが魚介類に濃縮されることになる。(5頁参照)トリチウム放出は害がないなど、とんでもない言い草である。
P2~3 Jヴィレッジ その後
高濃度汚染土 保管場所不明 迷惑をかける 真意は?
P4 トリチウム汚染水二次処理できるか?
またもウソをつき始めた東電!
P5 汚染水タンクで危険な有機結合型トリチウム生成
海洋中の有機結合型トリチウムの100万倍の濃度 海洋放出で魚介類に濃縮
P6 滋賀県に自主避難9年目
青田さん 自作の布絵と詩に込められた思いを・・・!