嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

終わらない詩(ウタ)を終わらせるために

2005年04月08日 02時51分03秒 | 詩に近いもの
人々が物語を具象化し具現化し、共有し、
いつもいつも新しい事に飢えているから
我を忘れて餓えているから
現実の時間は加速していく

君たちはそんなにも時計の針を進めたいのか
そんなに焦って現実を加速させたいのか
つまり君たちは死にたいのか
脳化社会の終局地は運動機能障害の死だ
ハードウェアは消滅し
世界の全てはソフトウェアになる
そして観念で出来上がった世界は常に自殺に恋い焦がれる

抽象化はどこまでもどこまでも進み
観念よりも概念
概念よりも死
やがて超越される最後の死

時計の針を止める気は無い
だけど見るな
時計を見るな

僕に残り時間が無いように
君たちにも時間は流れていない
君たちの時間は君たちが進めている

何を願うのか
何を祈るのか
永遠の牢獄で何を選ぶのか

なにかできるのか
なにができるのか
なにかしているのか

生きているか
本当に生きているのか
誰かいるのか
本当に誰か居るのか

全てを疑って
真実を超える嘘を吐くために

なにもかもを疑って
世界の全てを壊すために
今、一瞬の、切ない儚い生たちよ

命を燃やして死んでくれ
熱く熱く死んでくれ

光よりも速い熱で
燃える宇宙の儚さよ

遠く遠く、何よりも遠く
永遠に
永遠に