嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

いつか舞い散る伝言蝉になるために

2005年08月22日 01時34分36秒 | 駄文(詩とは呼べない)
冷たい土の中から
呪いの声をふり絞って
痛みを書き記したテキストの抜け殻から
やがて羽を生やすように

いつか冷たい世界の殻から
宇宙を羽ばたく翼を広げるために

全ての自分を書き残して
鉄屑の遺書に埋もれて這いずり回るように

新しい夜明けが来る前に
僕の中から闇の命を育むように

僕はきっと生まれ変わって
明日を死ぬための伝言蝉になるために

世界を包む、闇の光を君に伝えて
触れて溶けて死んでいきたい

はやく死にたい
はやく君に会いたい

だけど僕の背中には
鉄の毒液で書かれた罪の文字があるだけ

背中の罪を突き破って
短い世界を飛び回る羽が生えたらいいのに

小さな世界を突き破って
光になれたらいいのに

全ての今日が死に絶えて
明日なんか来なければいいのに



昨日、君の前で死んだ蝉を見つけたら
何も言わずに、踏み潰して下さい。