この世界はもうすぐ終わる。
僕が見ている狭い景色の中では、
もうかなり前から誰もが予感していること。
100人しか住んでいない世界で
100人ともが未来を考える事をやめれば
100人ともが世界が終わると信じれば
それだけで世界は終わる。
それが悲しいか、それが楽しいか、
そんなことはもう関係ない。
もうほどなく世界は終わるんだ。
そんなどうしようもない予感の中で。
どんなに現実に蝕まれていっても考えることをやめない
そういう想いだけが世界を変える
誰もが自分に妥協して全ての運命を他人に任せても
自分だけは、決して誰にも決定権を譲らない
そういう我が侭だけが、
少しずつ世界を変えていけるんじゃないかと
そんな事を思っていた。
だけど、そういう切実な思いは
体が蝕まれていくだけで
システムが少しずつ変更されていく。
呼吸するときに、肺のあたりが重い。
だけど病院に行きたいとは思わない。
自分が何ヵ月後に死ぬか、
何年後に死ぬか、
そんな事を医学に決めてもらおうとは思っていない。
どっちにしろ、僕の延命の最大値は、
あと二年ちょいだと僕の中で決まっている。
その間に、少しでも、
自分の考えた事をどこかに残しておこうと
意味の無い記号化
すなわち僕は言葉を選んだ。
僕は、肉体的行為による延命活動を選ばなかった。
僕の肉体は精子を作ることが出来る。
だけどそれを次の世代に託そうとは思わなかった。
肉体もまた、一つの妄想の具現化であり、
死という固い世界と、ソフトウェアの中間が
ハードウェアの層を作っているに過ぎない。
全く揺るがないのは原点とも言える死だけだ。
ハードウェアはソフトウェアによって簡単に書き換えられてしまう。
時々、冷たい空気の中で、必死で呼吸しようとする自分に気付く夢をみる。
なんどもなんども、圧力の中で必死で逃げつづける自分を見る。
あともう少しだけ呼吸したら、もう、呼吸が止まってしまう。
それは悲しいことなのか。
それは本当に…かなしいことなのか?
僕はそうは思わない。
僕は僕の死が、悲しいことだと思えない。
素晴らしい事だとも思えない。
だけどたぶん、何かが変わる。
僕が死ねば、僕と触れ合ったわずかなつながりの糸が
僕を繋ぎとめていたすべてのわだかまりが
全て切断される。
だけどそれは、次への何かに
繋がっていくかもしれない。
たとえば文章の中に、空白を入れれば文脈から意味が決定されるように。
そろそろ終わらせよう。
偶然だけに依存する、どうしようもないこの世界を歌を。
ただ嬉しいんだ
僕が、僕が死ぬってことが。
僕は、僕が死ぬってことが。
僕が見ている狭い景色の中では、
もうかなり前から誰もが予感していること。
100人しか住んでいない世界で
100人ともが未来を考える事をやめれば
100人ともが世界が終わると信じれば
それだけで世界は終わる。
それが悲しいか、それが楽しいか、
そんなことはもう関係ない。
もうほどなく世界は終わるんだ。
そんなどうしようもない予感の中で。
どんなに現実に蝕まれていっても考えることをやめない
そういう想いだけが世界を変える
誰もが自分に妥協して全ての運命を他人に任せても
自分だけは、決して誰にも決定権を譲らない
そういう我が侭だけが、
少しずつ世界を変えていけるんじゃないかと
そんな事を思っていた。
だけど、そういう切実な思いは
体が蝕まれていくだけで
システムが少しずつ変更されていく。
呼吸するときに、肺のあたりが重い。
だけど病院に行きたいとは思わない。
自分が何ヵ月後に死ぬか、
何年後に死ぬか、
そんな事を医学に決めてもらおうとは思っていない。
どっちにしろ、僕の延命の最大値は、
あと二年ちょいだと僕の中で決まっている。
その間に、少しでも、
自分の考えた事をどこかに残しておこうと
意味の無い記号化
すなわち僕は言葉を選んだ。
僕は、肉体的行為による延命活動を選ばなかった。
僕の肉体は精子を作ることが出来る。
だけどそれを次の世代に託そうとは思わなかった。
肉体もまた、一つの妄想の具現化であり、
死という固い世界と、ソフトウェアの中間が
ハードウェアの層を作っているに過ぎない。
全く揺るがないのは原点とも言える死だけだ。
ハードウェアはソフトウェアによって簡単に書き換えられてしまう。
時々、冷たい空気の中で、必死で呼吸しようとする自分に気付く夢をみる。
なんどもなんども、圧力の中で必死で逃げつづける自分を見る。
あともう少しだけ呼吸したら、もう、呼吸が止まってしまう。
それは悲しいことなのか。
それは本当に…かなしいことなのか?
僕はそうは思わない。
僕は僕の死が、悲しいことだと思えない。
素晴らしい事だとも思えない。
だけどたぶん、何かが変わる。
僕が死ねば、僕と触れ合ったわずかなつながりの糸が
僕を繋ぎとめていたすべてのわだかまりが
全て切断される。
だけどそれは、次への何かに
繋がっていくかもしれない。
たとえば文章の中に、空白を入れれば文脈から意味が決定されるように。
そろそろ終わらせよう。
偶然だけに依存する、どうしようもないこの世界を歌を。
ただ嬉しいんだ
僕が、僕が死ぬってことが。
僕は、僕が死ぬってことが。