嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

中心と言う名で呼んだ端っこで亠

2005年11月29日 02時44分14秒 | 駄文(詩とは呼べない)
「恋を燃える炎に最初に例えたのは誰なんだろう。」

燃えるような恋なんて無い
あるとしてもそれは、きっと赤い炎で
全てを焼き尽くす赤黒い炎に変わっていって
それはきっと心の臓器を通って
人を結びつける為に作用する欲望の糸として
短い時間で織られていくと思う

燃えるように広がる心があったとして、
それが僕らが人として生きる為に重要な要素だったとしても
僕の炎はきっと、青白く病的な光を宿していると思う。

それは僕が生きる事よりも死ぬ事の方がはるかに重要だと思っていて
そして未来が決意によって切り開かれていく事と関係していて
世界を破壊し、分断せしめる力を持たない弱い人間は
結局いつだってうじうじと迷い続けるしかないのだと言い含めたりする

すなわち僕は、誰よりも突き抜けるどうしようもない弱さを探していて
刺激に対して敏感に怯えるただの亡者に過ぎないということ。

「強い人間に興味はありません、生きようとする女の性欲にも。」

最終的に、僕が選択できるものはなんだろう
そしてまた、僕がここに残しておけるものはなんだろう
僕が死んだ時、世界はホントに消えるだろうか
あるいはまた、僕は土へと還るだろうか
腐敗した人形が、次のシステムに組み込まれる日まで
ずっとずっと眠るのだろうか

あるいはまた、そんな事ありはしないと
一回性だけを主張して最後の1秒が燃え尽きるだろうか

輝く魂なんてない
あるのはただ、死の淵で迷い続ける灼熱の業火だけだ

「火が燃え広がるのはなんでだろう?」

そしてまた、ロボットは炎を認識できない
橙色の光を発する炎、その橙色は、センサーで?
センサーは人の手で?
センサーって…?

土人形が燃える時、ほとんどが灰となって消える
あるいはまた、その体積が縮小する
じつに奇妙な話で、魂は燃えると灰になる??
あるいはまた、燃え残った残りカスの方に魂が?

馬鹿らしいと思うだろうか。
馬鹿らしいと思う人はもう読んでいないだろうか
僕は…

僕は燃えている炎の方が魂なんじゃないかと思う事がある

じゃぁ炎が消える時、この世界には何が残るんだろう
炎がこの世界に残せる小さな小さな弱さはなんだろう

もう僕には未来なんて必要ない
だけど
それでもまだ
僕は何かを悩むのか
僕はこの世界を痛がるのか

爺ちゃんの葬式に出なくて良かった。
姉さんの葬式に泣かなくて良かった。

いまのぼくは、おどろくほど何かに泣きそうだ
そしてまた、きっとそのたびに何かを失う
そして何かを手に入れる

僕は目から出る水滴なんか要らない
絶望的な優しさなんか要らない
誰にも伝わらない想いなんか要らない
消えるだけの過去なんか要らない
世界に汚れを残すだけの生なんか要らない
美しくないものは、全部要らない
数えられるようなものは、なんにも要らない

ただ、そうやって、世界の隅を囓る