いるよ。
…難しい事を聞くね。
いろんな可能性がある。
そもそも人かどうか疑わしいって事の前に
例えばそれが「居るか居ないか」の二択なのか
それとももっと自由に広がる答えでいいのか
君の予想を超えるような答えでないといけないのか
あるいは君が「なるほど!」と思えるような答えを用意した方がいいのか
どちらにせよ、
なんにせよ、
僕はその問いに答える為に答えようとするだろう。
君がその問いを立てた時にしか答えられない
僕なりの答えがここに発生するだろうことを、
僕は君を通して考えるしねぃ。
まわりくどい答え方を、
僕自身が望んでるわけじゃないんだ。
例えば円周率が知りたいと思った時、
割り切れた最後の数字だけをここに刻むのか、
暗号のように記号化するのか、
それとも計算過程を全部書くのか、
僕は多分、
円周率とは小数点以下にずっとずっと無限に続く数字の全てを書いた上で、
それが最初の3とうまく結びついてないと駄目なのだと思うよ。
ごまかされてると思うかも知れないから、
別の事についても答えておこう。
僕はたぶん、まだ会ったこともないような女性とも、
会いたいと思ってる。
けど、それが女性であるかどうかも、いまひとつ確信がない。
また、その人は過去に既に会ったことがあるのかどうかも、
どうやらよくわからない。
なにか大事な事を、物凄く大事に刻まれた事実を、
僕は存在の痛みと共に失っているような気がするからね。
たぶん、君が「忘れる」って呼んでるものだと思う。
同質であるか、あるいは似たものであると思う。
また、そのような答え方を、君が望んでいるような気がしてならない。
そして、こういう答え方こそが僕の性癖であり、
全てを外のせいにして閉じこもっている自分の殻のような気もする。
けれど。
それを肯定も否定もしない。
どちらも間違いであると、既に知っている。
何故なら僕はここに居ないからね。
厳密に言えば、僕は君が読んだ分だけ、
君が歩いた足跡の数だけ影として存在する事が出来る。
僕はずっと君と似たような何かに会いたいと思ってる。
簡単な言葉で言えば、「君に会いたい」ということになるだろう。
でもそれは、君を揺さぶったり騙したりする嘘でしかないことを
僕は最初から知っている。
お見通しだということを言いたいんじゃない、
逆方向だ、ということを言ってる。
計算式を書く前に、答えが出る。
答えを証明する為に計算式を書く。
そういう計算の仕方があるんだよ。
インスピレーションの話と似ているけど少し違う。
発想の話ではないよね。
「答え」の話なんだ。
例えば、君は質問を遠慮する。
僕を傷つけるかもしれないと。
あるいは、僕が何かを失ったり、止めたり、諦めたりするんじゃないかと。
それは僕の気まぐれと似ていて少し違う。
僕は君が何者であるかを今は聞かない。
聞こうとも思わないとか、そういう事を考えもしないのとは違う。
聞けば君にとって僕が何者であるかが失われる可能性が高い事を、
僕は僕自身の内在として感じているから。
過去に。
何度も。
なんとなく、予感がして、確かめるたびに、
人は僕の側から去っていく。
だから僕はその質問はとても難しいと思う。
そしてそれを先に答えた。
シンプルな何かを掴みたいなら
割り切れたようなフリをして答えればいい。
僕は「誰かに会いたい」と。
それが嘘になるかどうかは、
本当は僕の話じゃなくて君の話でしかないと、
僕は絶望的に感じているよ。
本当は、誰にも会いたくなんかない。
誰にも会えないって事、弐年後の僕が一番よく知ってるから。
…難しい事を聞くね。
いろんな可能性がある。
そもそも人かどうか疑わしいって事の前に
例えばそれが「居るか居ないか」の二択なのか
それとももっと自由に広がる答えでいいのか
君の予想を超えるような答えでないといけないのか
あるいは君が「なるほど!」と思えるような答えを用意した方がいいのか
どちらにせよ、
なんにせよ、
僕はその問いに答える為に答えようとするだろう。
君がその問いを立てた時にしか答えられない
僕なりの答えがここに発生するだろうことを、
僕は君を通して考えるしねぃ。
まわりくどい答え方を、
僕自身が望んでるわけじゃないんだ。
例えば円周率が知りたいと思った時、
割り切れた最後の数字だけをここに刻むのか、
暗号のように記号化するのか、
それとも計算過程を全部書くのか、
僕は多分、
円周率とは小数点以下にずっとずっと無限に続く数字の全てを書いた上で、
それが最初の3とうまく結びついてないと駄目なのだと思うよ。
ごまかされてると思うかも知れないから、
別の事についても答えておこう。
僕はたぶん、まだ会ったこともないような女性とも、
会いたいと思ってる。
けど、それが女性であるかどうかも、いまひとつ確信がない。
また、その人は過去に既に会ったことがあるのかどうかも、
どうやらよくわからない。
なにか大事な事を、物凄く大事に刻まれた事実を、
僕は存在の痛みと共に失っているような気がするからね。
たぶん、君が「忘れる」って呼んでるものだと思う。
同質であるか、あるいは似たものであると思う。
また、そのような答え方を、君が望んでいるような気がしてならない。
そして、こういう答え方こそが僕の性癖であり、
全てを外のせいにして閉じこもっている自分の殻のような気もする。
けれど。
それを肯定も否定もしない。
どちらも間違いであると、既に知っている。
何故なら僕はここに居ないからね。
厳密に言えば、僕は君が読んだ分だけ、
君が歩いた足跡の数だけ影として存在する事が出来る。
僕はずっと君と似たような何かに会いたいと思ってる。
簡単な言葉で言えば、「君に会いたい」ということになるだろう。
でもそれは、君を揺さぶったり騙したりする嘘でしかないことを
僕は最初から知っている。
お見通しだということを言いたいんじゃない、
逆方向だ、ということを言ってる。
計算式を書く前に、答えが出る。
答えを証明する為に計算式を書く。
そういう計算の仕方があるんだよ。
インスピレーションの話と似ているけど少し違う。
発想の話ではないよね。
「答え」の話なんだ。
例えば、君は質問を遠慮する。
僕を傷つけるかもしれないと。
あるいは、僕が何かを失ったり、止めたり、諦めたりするんじゃないかと。
それは僕の気まぐれと似ていて少し違う。
僕は君が何者であるかを今は聞かない。
聞こうとも思わないとか、そういう事を考えもしないのとは違う。
聞けば君にとって僕が何者であるかが失われる可能性が高い事を、
僕は僕自身の内在として感じているから。
過去に。
何度も。
なんとなく、予感がして、確かめるたびに、
人は僕の側から去っていく。
だから僕はその質問はとても難しいと思う。
そしてそれを先に答えた。
シンプルな何かを掴みたいなら
割り切れたようなフリをして答えればいい。
僕は「誰かに会いたい」と。
それが嘘になるかどうかは、
本当は僕の話じゃなくて君の話でしかないと、
僕は絶望的に感じているよ。
本当は、誰にも会いたくなんかない。
誰にも会えないって事、弐年後の僕が一番よく知ってるから。