嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

迷宮連鎖崩壊の砦

2006年06月14日 01時26分15秒 | 駄文(詩とは呼べない)
時々は、迷うことを。
迷うこと自身を、諦めてるような気がする。

でもそれと同時に
ずっと心の奥の方でもやもやとした何かが燻ったままで
僕は眠り続けているような気がする。

彼が起きないと、いつまで経っても時間が進まないような気がするのに
現実はめまぐるしい速度で通過して通り過ぎて消えるようで繰り返す。

すごく、簡単な事だと思う。

僕は、自分の時間を生きてない。

ずっと前から。

もう何年も何年も前から、積極性は失われたままで
ずっと最後に切断した糸の切れ端を探している
その道が、どこかへ繋がっているのか、
僕はそれを知りたいのに、
それの探し方を忘れたふりをして心の奥底に閉じ込めてしまっている。

ときおり、何かの匂いを嗅いで
小さな子供の頃の記憶が揺さぶられるように
僕たちは、いつも懐かしい何かに出会いたがってる。

でもそれは、最後に何かを決断したあの日から、
ずっと宙ぶらりんのままで
それが自分を無くした証明に似ていて

枯れ葉が落ちて土に還るように
ただ緑の草だけが、そこに生えてきますようにと、
僕は土の向こうの空を眺める

僕を引っ張り続ける地面は、
いつか無くなってしまう引力に似ていて
どこかぎこちなくて、どこか自然を繕っている

忘れてしまうことが、罪でありますようにと願うごとに
僕の存在が、虚構の中で繰り返されてゆく

風船を割って、宇宙がはじけるように
シャボン玉の表面を、消えるまで模様として眺める。
そこにある風は、僕らの時代をかき消す法則を
最小限で回し続ける

僕の身体がぐるぐる回る
朽ち果て、蘇生し、呼吸し、圧死するがごとく。

飛ぶように、繋げるように、明日と今日の狭間に手を伸ばして
昨日を記憶として辿る。

ありふれた日常だけが、
ただパズルのように形として思い出される
やがてその形は、ずっと同じ今の中で繰り返す事で壊されていく

何かを打ち立てたのなら
何かを失うことなく、
ずっと思い出し続けられるだろうか?

僕は僕の無くした何かを
ずっとずっと、思い出す事で
この場所に繋いでおくことが、出来るだろうか。

そしてその事が、ただ君と
君と僕と、君の中にある僕が何かを繋ぎ止めるように
ここに意識を、ただ僕の意識を、
ありのままに、書き殴ることが、
決して君に、できるだろうか。

そんな事を考えているうちに
僕はまた、君たちの事を忘れてゆく

時が過ぎ去るのは早い。
それは君が、僕の中で忘れられてゆくという、
ただその事をあらわして朽ち果ててゆく

世界のCUBEが
やがて僕を回して切り刻むように。

牢獄の中で、ずっと君の罪を贖いたくて
ただただ許しを乞うように

僕は何かを迷い続ける。