6月18日は海外移住の日です!
1908(明治41)年4月28日、日本政府の移住政策に応じた大規模移民のブラジルへの第1回移民として、158家族781人(他にブラジル政府から渡航費を支給されていない自由渡航者10人)を乗せた笠戸丸(東洋汽船株式会社、6,167総トン)が、壮行の花火が打ち上げられるなか神戸港のメリケン波止場を出港しました。 そして、シンガポール・南アフリカのケープタウンを経由し、約1万2000カイリの航跡を印して50日後の同年6月18日の朝、ブラジルのサントス港に無事に到着し、第14埠頭に接岸しました。
乗船者のほとんどは農業契約移民で、到着後、コーヒー園のある6農場に配属されていったそうです。
このことを記念して、総理府(現・内閣府)が1966(昭和41)年に6月18日を「海外移住の日」に制定しました。 日本から海外各地へ移住した人々の歴史や国際社会への貢献などを振り返り、日本と移住先の国との友好関係を促進することを目的としています。
ちなみに、ブラジルではこの日を「日本人移民の日」としています。
移住された人々は、言葉や文化の違い、また地理的条件や自然災害などさまざまな困難に遭遇し、過酷な労働を余儀なくされましたが、それらの苦難を克服して原野や荒れ地を農地に変えていったのでした。
1908年の第1回移民以降、1945(昭和20)年の太平洋戦争終了時までに海外に移住した人の数は、およそ北米20万人、ハワイ20万人、中南米20万人、樺太28万人、中国27万人に及んでいます。