兵庫県西宮市鳴尾町にある洲先駅は、武庫川駅から武庫川団地前駅までを結んでいる全線単線の阪神電鉄武庫川線(1,7km)の駅です。 もともとは同線の終着駅として、1943(昭和18)年11月21日に開業しました。
単式ホーム1面1線のみを有する無人駅で、駅舎はありません。
2014(平成26)年度の1日の平均乗降人員は1,830人で、これは阪神電鉄の全45駅中最下位です。
この洲先駅と東鳴尾駅とはわずかに400mしか離れておらず、阪神電鉄全線で最短です。
洲先駅が属する阪神電鉄武庫川線は、もともとは西宮市高須町にあって「紫電改」などの戦闘機や飛行艇を作っていた軍需工場の川西航空機(現・新明和工業)への従業員および資材輸送のために軍の要請で建設されました。 しかし、開業後1年経たないうちに川西航空機の工場とともに空襲の被害を受けたので、期待された目的を十分に果たせないまま終戦を迎え、その後、武庫川団地の開発にともなって武庫川団地前駅まで延伸され、現在に至っています。
<洲先駅の年表>
・1943(昭和18)年11月21日:阪神電鉄武庫川線の終着駅として開業
・1945(昭和20)年6月9日:空襲により被災
・1946(昭和21)年1月5日:旅客営業休止
・1948(昭和23)年10月10日:旅客営業再開
・1984(昭和59)年4月3日:当駅~武庫川団地前駅間が開業したことにより、途中駅となる
・1995(平成7)年1月17日:阪神・淡路大震災の影響で武庫川線が不通になったことにより、営業休止
・1995(平成7)年1月26日:武庫川線の運転再開により、営業再開
・2011(平成23)年9月1日:駅構内終日全面禁煙化
・2014(平成26)年4月1日:駅ナンバリングの導入
(駅 名 標)
(武庫川駅方面を望む)
(洲 先 駅)
撮影年月日:2015(平成27)年7月19日