岡山県津山市加茂町小渕にあるJR西日本の知和駅は、山陰本線の鳥取駅と姫新線の東津山駅とを結んでいる全線単線非電化の因美線(70.8km)の一般駅として、1931(昭和6)年9月12日に開業しました(開業時は因美南線に所属)。
単式ホーム1面1線のみを有する無人駅で、開業時に建てられた木造駅舎が健在です。
2017(平成29)年度の1日の平均乗車人員は6人で、因美線の中では最も利用者が少ない駅です。
知和駅が属する因美線は、かつて津山線とともに陰陽連絡路線の役割を果たしており、急行「砂丘(岡山駅~鳥取駅間)」も運行されていましたが、1994(平成6)年12月3日に智頭鉄道が開業すると陰陽連絡路線の座を同鉄道に譲り、1997(平成9)年11月29日には唯一の優等列車だった急行「砂丘」も廃止されてしまいました。
<知和駅の年表>
・1931(昭和6)年9月12日:国鉄因美南線の一般駅として開業
・1932(昭和7)年7月1日:因美南線が因美北線に編入されて因美線に改称し、同線の駅となる
・1970(昭和45)年10月1日:貨物取扱い廃止
・1987(昭和62)年4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる
・1991(平成3)年4月1日:鉄道部の発足に伴い、岡山支社津山鉄道部の管轄になる
・2008(平成20)年6月1日:組織改正により津山鉄道部が廃止され、岡山支社の直轄になる
(駅 名 標)
(東津山方面を望む)
(駅舎・ホーム側)
(知和駅駅舎)
(駅 舎 内)
撮影年月日:2005(平成17)年5月24日