源氏物語の登場人物はアンハッピーな人が多い。
薄雲の巻で、藤壺が死を前にしてはじめてつぶやくのは、自分の心のうち。
「高き宿世、世の栄も並ぶ人なく、
心のうちに飽かず思ふことも人に勝りける身、と思し知らる」 (薄雲)
最後は春に、灯火などの消え入るように亡くなる。
若菜下では紫の上のつぶやき
「ものはかなき身には過ぎにたる
よそのおぼえはあらめど、心に堪へぬもの投げかしさのみうち添うや、さはみづからの祈りなりにける」
「人よりことなる宿世もありける身ながら、
人の忍びがたく飽かぬことにするもの思ひ離れぬ身にて止みなむとすらむ。
あぢきなくもあるかな。」 (若菜下)
秋に、消えゆく露のここちして・・・明けはつるほどに亡くなった。
幻では光源氏
「飽かず思ふべきことをさをさあるまじう、高き身には生まれながら、
また人よりことに、くちをしき契りにもありけるかな、と思ふことの絶えず。
世のはかなく憂きを知らすべく、仏などのおきてたまへる身なるべし」
何ともさびしい言葉が源氏物語の主要人物によって語られる。
![イメージ 1](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/26/2e/d9076e9809c9fb2cf4c58b1a1f6c2a2a.png)
薄雲の巻で、藤壺が死を前にしてはじめてつぶやくのは、自分の心のうち。
「高き宿世、世の栄も並ぶ人なく、
心のうちに飽かず思ふことも人に勝りける身、と思し知らる」 (薄雲)
最後は春に、灯火などの消え入るように亡くなる。
若菜下では紫の上のつぶやき
「ものはかなき身には過ぎにたる
よそのおぼえはあらめど、心に堪へぬもの投げかしさのみうち添うや、さはみづからの祈りなりにける」
「人よりことなる宿世もありける身ながら、
人の忍びがたく飽かぬことにするもの思ひ離れぬ身にて止みなむとすらむ。
あぢきなくもあるかな。」 (若菜下)
秋に、消えゆく露のここちして・・・明けはつるほどに亡くなった。
幻では光源氏
「飽かず思ふべきことをさをさあるまじう、高き身には生まれながら、
また人よりことに、くちをしき契りにもありけるかな、と思ふことの絶えず。
世のはかなく憂きを知らすべく、仏などのおきてたまへる身なるべし」
何ともさびしい言葉が源氏物語の主要人物によって語られる。
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