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先月はお休みしたのですが、
東屋 いよいよ浮舟です
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浮舟って哀れな娘。
母の身分が低く、宇治八の宮の娘として生まれたものの、
認められず。
母の再婚相手・常陸介にも、連れ子として扱われ、婚約するも
相手が常陸介の実娘でないと知ると、破談になって、実娘と婚約されてしまう。
中の君宅に預けられると、
今度は中の君の留守中に、匂宮に新参のものかと見つけられ
手を取られてしまう
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乳母が気がついて、その場は何事もなかったけれど、
やはりショックで寝込み
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髪の毛を洗って留守にしていた中の君が匂宮に見つかったという報告を聞いて、飛んできます。
この場面は、中の君が浮舟を慰めるために、
物語を見せる場面。浮舟は絵を見て、女房は詞書きを読んでいます。
絵巻を見るのは珍しかったのでしょうか、浮舟は夢中になっています。
中の君は、、そんな浮舟を
まじまじと観察して見ています。残っていた髪の毛の手入れを女房にさせながら。
故姉君(大君)にやはりよく似ている、
ものごしの上品さには劣るものの、
初々しい浮舟を、必ず薫が気にいるだろうと思っています。
匂宮の件を乳母から聞いて、浮舟の母も飛んできます
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中の君宅で、もしもの事があったら、
姉妹で匂宮を争う事になる。
しかし、身分も高い中の君が、匂宮の男子を産んでいるため、中の君の立場は安泰
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母の身分が低い浮舟は
せいぜい中の君の侍女に手がついたぐらいの世間の評判になると、
あわてて、ひそかに持っていた三条の家に浮舟を移します。
どこへ行っても行き場所がない浮舟なのです。
その後、薫が三条の家へやってきます。
絵巻にもありますね。薫がぬれ縁に座っている場面。
薫は先に弁の尼を送り込んでいるため、
雨の中、次第に中に入れられます。
何故かこの場面は雨なんですね~
![イメージ 3](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/e3/234079dbb76fd1126866d26f72646e9b.jpg)
そして翌朝に浮舟を宇治に連れていきます。
その道中も、これから先を暗示しているような、不安材料があります。
昔を思い出し、涙にぬれる薫と弁の尼。
薫は浮舟と牛車に乗りながらも、この道もよく通ったと、
故大君のことを思い出して涙ぐむのです。
弁の尼も涙にぬれ、せっかくの門出ながら、不吉ですね
この巻は、何故か右近、常陸介と、空蝉を思い出す登場人物が多く、
感覚がごちゃまぜになってしまいます。
その後にも、空蝉の弟のような、浮舟の弟などが現れ、
空蝉と似た感じがして不思議だな?と思う
浮舟のまわりの登場人物です☆
浮舟という名前は、後世の人が巻の歌からつけた名前ですが、
舟が浮いているように、流れて、行く場所のない浮舟にピッタリだという事でした。
そして光源氏のまばゆい光と、宇治十帖の影。
見事に光と影を描ききった源氏物語だと、米田明美先生はおっしゃっていました。
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