Old Seki Post Town, Kameyama City, Mie Pref.
さてさて、香り高いコーヒーをいただいた後は、ワタクシは再び関宿の散策を続けました。
「関まちなみ資料館」という建物がありました。この建物は関宿を代表する町屋のひとつです。
町屋で使われていた道具類や、関宿に関する歴史資料などが展示されています。
何度も書いていますが、ここ関宿は東海道の宿場町です。東海道には約9kmごとに宿場ができ、途中には休憩場所もあり、
江戸時代の後半には徒歩による旅行というのが庶民の間でも大きなブームになるんです。
旅の目的として最もポピュラーだったのは、三重県伊勢市へのお伊勢参りでした。現在も多くの参拝者や観光客を集める伊勢神宮ですが、
江戸時代の人気は今以上でした。庶民の間では「一生に一度は伊勢参り」を合言葉に、憧れの旅の象徴となり、
大群衆が全国から集まる「おかげ参り」という社会現象さえも生まれたんです。
この道路が旧東海道になるわけですが、伊勢神宮にお参りする多くの旅人で賑わったのでしょうね。
「おかげ参り」の大規模なものは、1650年(慶安3年)、1705年(宝永2年)、1771年(明和8年)、1830年(文政13年)に起き、
最大の文政13年のものは、庶民を中心に、春から夏までに参拝者が427万人に達したといいます。
当時の日本の総人口は約3,000万人。庶民層を約2,600万人とすると、全庶民のほぼ6人に1人が伊勢参宮をしていた計算になります。
ちょっと想像し難いほどの人数ですね。
当時の旅人は1日平均どのくらいの距離を歩いたのでしょうか。調査した結果では男性が約35km、女性が約28kmだそうです。
当時は機能的な靴があるはずもなく、草鞋を履いてこの距離を歩くのですから、相当な健脚だったのですね。
こちらは現在の旅人が泊まるゲストハウスです。男女別の相部屋が基本のようで、価格も非常に低価格です。
こういう宿は外国人のバックパッカーにも人気なのでしょう。
ワタクシは京都などで何度かゲストハウスに泊まったことがありますが、世界各地のいろんな人と会話が出来て楽しいんですよ。
仕事をリタイアしたら、こういう宿に泊まってのんびりと旅をしてみたいです。
使用したカメラ:FUJIFILM X-T30
一日に35kmを歩く…私は三日くらいなら続けることができるかなとは思いますが、何十日も続けるのは到底無理かと思います。
車や電車に慣れた現代人とは違い、江戸時代の庶民はどこに行くのも「歩く」わけですから、普段から足腰が鍛えられていたのでしょうね。
江戸時代の庶民に「100数十年後には、新幹線という列車で江戸(東京)と京都を2時間ほどで行くことが出来ますよ」と言っても、
きっと誰も信じてくれないでしょうし、頭がおかしいヤツだと思われるかもしれません。
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「関まちなみ資料館」という建物がありました。この建物は関宿を代表する町屋のひとつです。
町屋で使われていた道具類や、関宿に関する歴史資料などが展示されています。
何度も書いていますが、ここ関宿は東海道の宿場町です。東海道には約9kmごとに宿場ができ、途中には休憩場所もあり、
江戸時代の後半には徒歩による旅行というのが庶民の間でも大きなブームになるんです。
旅の目的として最もポピュラーだったのは、三重県伊勢市へのお伊勢参りでした。現在も多くの参拝者や観光客を集める伊勢神宮ですが、
江戸時代の人気は今以上でした。庶民の間では「一生に一度は伊勢参り」を合言葉に、憧れの旅の象徴となり、
大群衆が全国から集まる「おかげ参り」という社会現象さえも生まれたんです。
この道路が旧東海道になるわけですが、伊勢神宮にお参りする多くの旅人で賑わったのでしょうね。
「おかげ参り」の大規模なものは、1650年(慶安3年)、1705年(宝永2年)、1771年(明和8年)、1830年(文政13年)に起き、
最大の文政13年のものは、庶民を中心に、春から夏までに参拝者が427万人に達したといいます。
当時の日本の総人口は約3,000万人。庶民層を約2,600万人とすると、全庶民のほぼ6人に1人が伊勢参宮をしていた計算になります。
ちょっと想像し難いほどの人数ですね。
当時の旅人は1日平均どのくらいの距離を歩いたのでしょうか。調査した結果では男性が約35km、女性が約28kmだそうです。
当時は機能的な靴があるはずもなく、草鞋を履いてこの距離を歩くのですから、相当な健脚だったのですね。
こちらは現在の旅人が泊まるゲストハウスです。男女別の相部屋が基本のようで、価格も非常に低価格です。
こういう宿は外国人のバックパッカーにも人気なのでしょう。
ワタクシは京都などで何度かゲストハウスに泊まったことがありますが、世界各地のいろんな人と会話が出来て楽しいんですよ。
仕事をリタイアしたら、こういう宿に泊まってのんびりと旅をしてみたいです。
使用したカメラ:FUJIFILM X-T30
一日に35kmを歩く…私は三日くらいなら続けることができるかなとは思いますが、何十日も続けるのは到底無理かと思います。
車や電車に慣れた現代人とは違い、江戸時代の庶民はどこに行くのも「歩く」わけですから、普段から足腰が鍛えられていたのでしょうね。
江戸時代の庶民に「100数十年後には、新幹線という列車で江戸(東京)と京都を2時間ほどで行くことが出来ますよ」と言っても、
きっと誰も信じてくれないでしょうし、頭がおかしいヤツだと思われるかもしれません。
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