よっちんのフォト日記

旅先や日常で感じたことを
写真と文章で綴ってみたい。
そう思ってブログを始めてみました。

化野という地名-京都市右京区:嵯峨鳥居本

2024年11月29日 | 京都市(右京区、西京区)
Saga Toriimoto, Ukyo Ward, Kyoto City

さてさて、ワタクシ達は祇王寺を出て嵯峨野をさらに北に向かいました。
しばらく歩いて行くと、「嵯峨鳥居本」の町並みが目の前に広がります


京都の北西部には愛宕山という山があり、山頂にある愛宕神社は「火の神様」として京都の人から信仰されています。
嵯峨野から愛宕神社へと至る道は愛宕街道と呼ばれ、江戸時代中期から数多くの参詣者が愛宕山を目指して歩きました。
京都へ行くと、多くの家庭の台所に愛宕神社の『火廼要慎』(ひのようじん)と書かれたお札が貼ってありますわ


その愛宕街道の途中に、江戸時代後期から明治時代にかけて建てられた家屋が緩やかな勾配の坂道に沿って建ち並んでいるんです
ここが嵯峨鳥居本でして、愛宕神社の門前町らしい光景が残っているんです


嵯峨鳥居本は重要伝統的建造物群保存地区にも選定され、愛宕神社の門前町として賑わった時代の名残りを感じます。
ちなみに門前町というのは、室町時代ごろから寺社の門前に発達した町のことです。
宗教が庶民の間に広まって参拝客が増加するにつれて,有名な寺や神社の門前に店や宿屋が立ちならんで形成された町ですね。
伊勢神宮の宇治山田(現在の伊勢市)や善光寺の長野などがその代表でしょうか


この辺りは古くは化野(あだしの)と呼ばれていました。
この地は古来より死者の埋葬地として故人との離別を悲しんだ地であったと伝えられています。
数千もの石仏が立ち並んだ化野念仏寺は有名ですので、皆さんもその名前はご存知かと思います


ワタクシは化野という地名を見るたびに、学生時代のことを思い出さずにはいられないのです。
ワタクシの友人が「なあ、嵯峨野に面白い名前の寺があるんやなぁ」と言うんですよ。
「へぇ〜、何ていうお寺?」とワタクシが訊くと、「ばけものねんぶつでら」と答えが返ってきました。
その後、ワタクシが大爆笑したのは言うまでもありません。ちなみにその友人は、今でも一緒に飲みに行く良き友です}。


最近のことはすぐに忘れるのに、40年以上前の学生時代のことはよく覚えているのは不思議ですな


早朝に大阪を出て、気がつけば時刻もお昼になっていました。ワタクシ達は「腹減ったなぁ」「美味そうな店があったら昼飯食おうか」
「けど、湯豆腐に3000円もよう出さんわ」などと言いながら歩いていました。
すると「さが美」といううどん屋さんがありました。ワタクシ達はこのお店に入ることにしました


ワタクシは「たらいうどん」を注文したのですが、この日は車じゃないのでビールもいただくことしました。当然ですな


うどんもお出汁も美味しかったです。ワタクシ達はお腹も満足し、次の目的地へと向かうのでした

「さが美」…京都市右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町11-1

使用したカメラ:FUJIFILM X-Pro2


「化野」もそうですが、京都は難読地名が多いです。帷子ノ辻(かたびらのつじ)、太秦(うずまさ)、雲母坂(きららざか)等々、
いろんな地名がすぐに頭に浮かんできますが、私の中では最大の難読地名は久御山町にある「一口」ですね。
「一口」と書いてなんと読むと思いますか。これ、「いもあらい」と読むんですよ。これは超難読地名だと思います。
https://blog.goo.ne.jp/harigatake1961/e/5851c49bc49940f5b69232454395c576



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