いつまでもお幸せに-滋賀県日野町

Hino Town, Shiga Pref.

さてさて、お雛様がいたる場所に飾られた滋賀県日野町の古い町並みを散策するワタクシ達でありますが、
古い町並みが続くエリアの東の端の方にやってまいりました。


黒い瓦屋根、板塀、白壁…なんとも素敵なお屋敷が見えてきたのですが、ここは旧山中正吉邸、
今は近江日野商人ふるさと館として公開されている古民家なんですよ。
先日のブログで紹介した近江日野商人館とは「本家と分家」という関係なんです。


ワタクシは火鉢を見ると、亡き祖母を思い出します。ワタクシの記憶にある祖母は、火鉢の傍にいつも座っていた印象があるんですよね。


お雛様はやっぱり主役は女性。男性陣はどうしても脇役にしかなれません。


江戸時代までの日本の礼法では左が上座だったため、御所の紫宸殿に倣って左（向かって右）に男雛を、右（向かって左）に女雛を飾り付けていたんです。
男雛と女雛を逆に飾り付けるように変わったのは明治以降で、これは欧米諸国のマナーの右が上座の影響が大きく、
また、昭和天皇の即位礼の時の立ち位置に倣った関東の雛人形界が発祥ともいわれてるんですよ。
今でも京都などでは左（向かって右）に男雛を、右（向かって左）に女雛を飾り付ける家が多いそうです。皆さんのお家はどうでしょうか。


お雛様が飾ってあるお部屋の柱や梁を見ると、コウモリの釘飾りが施してありました。
コウモリは中国では縁起のいい生き物だそうなんです。すべての釘飾りがコウモリなのですが、全部形が違うのは細かい細工だなぁと思いました。


そして外に出てくると、ずいぶんと人で賑わっているんです。何があるんだろうと思うと、この先にある馬見岡綿向神社で結婚式を挙げたご夫婦が、
人力車に乗って出てきたんです。二人の結婚を町を挙げて祝っておりました。微笑ましいですねぇ。


高齢化が進んだ地域ですので、若いカップルの結婚はみんなが嬉しいのでしょうね。人力車は町内を練り歩き、みんなが祝福しておりました。
そんな姿を見て「これやったら簡単に離婚出来へんな」「旦那さんは浮気も出来へんで」とゲスな会話をするオッサン達でありました。


道端にネコヤナギの花が咲いておりました。この花を見て「ヤナギの枝に～　ネコがいる～　だから～　ネコヤナギ～」と口ずさむのは
ワタクシの世代の男子なら当然ですな。

使用したカメラ：FUJIFILM X-T1


私は恥ずかしがり屋でも照れ屋でもないのですが、結婚式を挙げて人力車に乗って町内を回るのは、とてもじゃないですが出来そうにありません。
このあたりは世代の差なのでしょうかねぇ。皆さんはどうでしょうか。
ただ、このお二人さんはすごく爽やかで、素敵なカップルであったのは間違いありません。


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