幾度となくこのブログでもお話させていただいていますが
今日もとある患者様にこんなお話をさせていただく機会がありましたので
こちらでもお話させていただこうと思います。
まず、ほとんどの病気はみなさま自身の自然治癒力で回復されます。
風邪を引いたときに、一般的に病院や薬局などで処方されるのは
今起きている症状を和らげたり、取り去ったりする薬で
実際に風邪を治す薬というのは皆無に等しいですね。
(実際に効果のある風邪薬を開発したらノーベル賞は確実だといわれていますね)
頭痛があれば鎮痛剤、熱があれば解熱剤のように
症状に対しての治療(対症療法といいます)で、根本的な
原因に対しての治療というのはほとんどありません。
このような症状を和らげている間にも、人間の身体は
治ろうとする力がありますので、その力で治っていくのですが
ついつい苦痛な症状が和らいだ薬のおかげで治ったと
錯覚される方が多いのです。薬は病気を治すことはまずできないのです。
(100%ではありません。抗ヘルペス薬や一部の抗生物質などで
病原菌に直接効くタイプのお薬もございます)
現に虫歯などで鎮痛剤を使用して、一時は痛みが落ち着いたとしても
虫歯の治療が終わらないことには痛みは消失しませんね。
あらゆる病気もそうなのですが、目に見えない自然治癒力のことを
忘れてしまわれている方が多いと感じます。
鍼灸治療では、患者様の自然治癒力を直接高めるような
アプローチをしています。ですから、風邪なら引き始め
腰痛持ちの方であれば、痛くなりかけた時などの早め早めの
治療が一番功をなし、健康維持につながるのですね。
当然対症療法的な治療も可能ですが、できましたら
自然治癒力を高めて病気を寄せ付けないからだづくりを
是非実践していただきたいと思います。
長くなりましたが、みなさまにお伝えしたくアップさせていただきました。
長文失礼いたしました。