あまの鍼灸院ブログ

鍼灸院での毎日の様子をアップしています。
鍼灸院ってどんなところ?と知っていただけたらうれしいです。

水のお話

2009-05-20 22:32:14 | 健康・病気

水健康法とか一日最低何リットルの水を飲むと健康になるとか痩せるとかいろんなことを聞きますが、東洋医学でも水は本当に大切なものとして考えています。

東洋医学的には人間の身体を構成しているものを

『気・血・津液』(き・けつ・しんえき)と捉えていますが

人間の身体の80パーセントを占めるといわれているのが水分つまり津液と言うわけです。

東洋医学的にこの三者がうまく巡っていてはじめて『健やか』と考えるわけで

いかに滞りなく気血津液のバランスを取るかに重点を置いて考えています。

どれが多くても少なくても偏っていてはいけないのです。

ですが、近頃は水分を取ればとるほど健康になるようなイメージで本来水分を控えたほうがよさそうな病症をお持ちの方も無理にがんばって水分を取られて健康を害していることがあります。これでは本末転倒ですね。

健康な方でも今日のような暑い日ですとどうしても冷たいものを採り過ぎてしまう傾向にあります。ですが冷たい飲み物の取りすぎは胃腸を冷やし働きを鈍らせてしまってエネルギーの源である消化吸収を妨げてしまうことになってしまいます。

暑い日の冷たい飲み物には大変な魅力がありますがほどほどにして、できる限り温かい飲み物をおとりくださいね。これだけのことですが、この夏に驚くほど体調がよく過ごせることと思います。

最後にもう一度、取りすぎた水分は『津液』ではなく『水毒』(すいどく)となってしまうことがあります。ご自分の身体にあった量を今一度見直してみてはいかがでしょう?

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治療回数

2009-05-19 19:07:47 | 健康・病気

について今日はお話します。

よくある質問に『何回ぐらいで治りますか?』

というのがあります。本当に難しい質問です。

こちらからお聞きします「どれくらい前からおかしいな?とお感じですか?」

病気には痛みを感じるものや痒みや不安や不眠やいろいろなものがありますが

先天的な障碍(しょうがい)と呼ばれるもの以外はすべて初めからあったものではなく

何らかの原因や経過があっておきたことなのです。

つまり、病気にいたった『みちすじ』が必ずあるわけです。

反対にいえばそのみちすじを正したり

その道を帰ることで『治癒』につながるということです。

そのみちすじには、百人百様のみちすじがあると思います。

『腰痛』という症状だけで安易に治療回数をお話しすることは本当に難しいのです。

ですが、みちすじ同様にみなさまのお身体も百人百様です。ある程度の治療を重ねていただけば「みたて」をお話することはできます。

はっきり答えられなくてご不満に感じられるかもしれませんが

こういうふうにしかご説明することができません。

ですが、私は『治らない病気は一つもない』という信念を持って治療に望んでいます。

人間、生きとし生けるものには何にも変えがたい自然治癒力があるのです。

天から与えられた何にも変えがたい宝物です。

今健康な人もそうでない人も自然治癒力のことをお忘れにならないでくださいね。

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お久しぶりです

2009-05-18 15:26:58 | 健康・病気

という患者様がいらっしゃると嬉しく思います。

鍼のことを覚えていてくださったのだと感じるからです。

喉もと過ぎれば・・何とやらで忘れてしまう方もけっこういらっしゃいます。

今日も一年ぶりぐらいに来て下さった患者様がありました。そしてまた嬉しかったのは調子が悪くなりかけていたので・・・と言って来て下さったことです。

当院の治療方針を良く理解して下さっていたのに感謝です。

痛くなってからではなく、調子を崩してしまってからではなくその前ぶれを感じて治療にいらっしゃって下さったのが本当に嬉しかったです。

『未病治』簡単なようでなかなか実践が難しいのです。

少しお疲れを感じたとき、お休みになってもすっきりしないときお身体のメンテナンスに是非治療にお越し下さい。一番効果を感じるタイミングのはずです。

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雨が続きましたね

2009-05-17 17:00:18 | 健康・病気

本当にご無沙汰していました。2年も更新していなくて無くなっているのでは?

と思われた方がほとんどでしょうが、育児も一段落しましたので

これからはじゃんじゃん更新していこうと思っています(気持ちは充分です!!)

ところで東洋医学では湿邪(しつじゃ)という概念があります。

高湿が人体にとっても悪影響(邪)を及ぼすということです。西洋医学的にはこういった概念がありませんが皆様方でも雨天時やジメジメとした高湿な日に体調不良を感じられる方はいらっしゃるのではないでしょうか?特に神経系の痛みの方(神経痛やリウマチ等)はとくに納得される方は多いと思われます。

本来からだが充実していれば高湿であっても皮膚の働きで(東洋医学的には理(そうり))高湿や寒冷に柔軟に対応することができるのですが、からだが元気がなかったりバランスを崩してしまっていると対応がついていかずに痛みなどの症状が出てくるのです。

「未病治」(みびょうち)が東洋医学の原点ともいわれているように、鍼灸治療によって患者様本来の自然治癒力を引き出して湿邪も含めて色々な外邪(外的な悪い要因)に速やかに対応できるようなからだづくりをしているというわけです。

この記事を読んでおられて納得される方、一度鍼灸を試してみてはいかがでしょう?

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