落ちた日

　過ぎてもいいやと思って買った地下鉄の定期が、昨日で切れました。
　引越しから約２週間、少しでも無駄にするまいと思って、新しい定期も買わず、わざわざ都電と地下鉄に乗り換えて通勤していたのですが、それも終わり。これでほとんどのつながりが無くなりました。
　もう寂しさなんて感じないだろうと思っていたのに、やはり寂しかったのでしょうか。帰り道、駅から泣きながら歩いていました。
　いつも夕飯が遅くなるので、会社を出る前に食後の薬を飲むのですが、その中のアモキサンが効きすぎてしまったようです。久しぶりに自傷衝動が起こりました。
　「私はどうしてここに居るの」「それは私が莫迦だから」「自分なんか大嫌い」そういう風に思考が流れるのを止められなかった。嗚咽をこらえながら、たまらなく自分を傷つけてしまいたかった。
　アパートが取り壊しになるのは仕方がないとしても、借金さえ作らなかったらまだ１人暮らしを続けられたはずなんだ。近場で新しいアパートを探すこともできただろうに。
　それができなかったのはひとえに自分のせいです。わかっていても辛かった。前日、父親に責められたこともあったし。
　泣き顔を親に見せるわけにも行かず、家に帰る前に体裁は整えたけれど、帰って速攻、先生に言われていた頓服薬を飲みました。それでなんとか落ち着いた、かな。
　遊びに行くことなんていくらだってできる。それを楽しみにしましょうか？それも莫迦か。