「ロボット」が社会に進出しつつあります。何かを判断するロボットのことで、そこには2種類があり
- プログラムを作った人の感性に依存するロボット
- 相手となる人間や環境の反応を学習するロボット
現在の将棋のコンピュータソフトの欠点は、
「どういうデータで学習しているか」に依存しているのが特徴で、ある意味では長い間の経験で積み上げるタイプの人間がもっている欠点とも共通点があります。
将棋やチェスで、人間とコンピュータが対決し、人間が負けると話題になりますが、もしこれが人間対ロボットのサッカーの試合だったら、これほど話題にはならないのではないか、と思います。
そして、小型の人工知能をもった機械をロボットと称して
- これを兵器に利用しようとする研究が進んでいます。自分の側の被害を少なくして相手を殺りくする意図があり、実に残酷な軍事転用ですが、これが現実なのでした。
- 気楽に「戦争はんた~い」と叫んでいたら、戦争をなくせると信じている純朴な人がいます。その純朴さに敬意を表するものですが、自分たちが「騙されることについての何らかのコメント」がないと、狡猾に自分を利用する人たちを利することになるかも知れません。
- いやそういう人たちも「話せばわかる」と信じているのでしょうが、それは、やや疑問。昔から「性善説と性悪説」が議論されていますが、どちらか一方だけにとらわれていると、大いに危険であると思うのです。
もしも「戦争はんた~い」と叫ぶことが
- 他人から立派な人だと思われる
- 自分も立派なことをしていると思う
平和を達成するために、何をすればいいか
が大切なのであり、
「戦争はんた~い・基地はんた~い、と唱えさえすれば、平和が達成される」と勘違いしているように思われてはまずいでしょう。
事実、昨年2014年の沖縄県知事選挙では、中国の横暴についての、公約はもちろんのこと、議論さえほとんどみられませんでした。「中国の言動に触れることなく基地反対だけで当選」したのが翁長でしたね。
決して暴力を肯定する意図は私にはありませんが
- 中立を続けていてEUにさえ加入していないスイスが強力な軍隊を保持していることが参考になるかも知れません。永世中立国が外部から侵略されることを決して許さないと強い意志を示しているのです。
- 残念なことですが、軍隊がなければどこも攻めてこない、というのは、あの悪質で独善的な中国共産党を利するだけになってしまいそう。
- 軍事力を欠いたチベットが1950年代に中国共産党によって狡猾にまた暴力的に併合されましたし、2014年にはロシア人が多いからというだけでロシアが他国ウクライナのクリミア半島を武力併合したのを見ていると、しっかり自分のことは自分で守らねばならないのだろう、と思ってしまいます。
ロボット研究をなぜ進めるかと言えば
テロリストたちが先にロボットを研究して暴動を起こすのを許さないとし、ドイツが核分裂反応を利用した兵器を開発する恐れがあるからというアメリカの論理に似ています。恐ろしいことに軍事力はこうして、限りなく拡大してゆきます。
本当に平和を願う人たちは
こうしたことについての叡智を発揮しなければならないようです。ただ「戦争はんた~い」「基地はんた~い」を唱えるだけでなく、もう一つレベルの高い理念があれば、多くの人が賛同する強力な運動に発展するのではないか、と思うのです。
少なくとも、ここ沖縄の人たちは、特に沖縄県知事の翁長は、これについて触れておらず、また触れる能力を欠いており、並以下の政治家になってしまいそうで、現在の沖縄県民にとって不幸なことと言わざるを得ません。