カタルーニャ州の「分離独立か」でもめています。
バルセロナを州都とするカタルーニャ州では、スペイン本国と言語や習慣が異なり、自治権の獲得や独立運動には長い歴史があるようです。
私たち日本人にはバルセロナ夏季五輪(1992年)が印象に残っております。
- 岩崎恭子(14)が200m平泳ぎで金メダル
- 有森裕子(26)が女子マラソンで銀メダル
有森のあとしばらく日本女子マラソン界の黄金時代が続きます。
- 有森裕子 :アトランタ五輪銅(1996)
- 高橋尚子 :シドニー五輪金(2000)
- 野口みずき:アテネ五輪金(2004)
そうかバルセロナ五輪も25年前のことなんですね。
ごく最近のカタルーニャ関係では
2017/10/01 スペインからの分離独立を問う住民投票(違法か)
2017/10/02 カタルーニャ独立派が勝利宣言 政府、対話の余地は残す
2017/10/03 「反警察」で労組ゼネスト EU、州首相の仲介要求拒否
2017/10/08 反独立派がデモ ラホイ首相は「直轄統治」の非常手段辞さず
2017/10/16 スペイン政府、19日までの独立宣言撤回要求
2017/10/16 カタルーニャ独立、2カ月凍結=中央政府との協議目指す
2017/10/19 スペイン政府、カタルーニャ州の自治権を21日から停止へ
2017/10/20 カタルーニャ来週にも独立宣言か
分離独立派の主張するところによれば
かつての強引な併合が問題の発端
スペイン政府の主張するところによれば
現在の憲法に違反する住民投票を根拠とした独立は認められない
カタルーニャ自治憲章(2006年)は
- 州議会で可決され
- 住民投票(2006年6月)で承認され
- 国会下院で可決されたものの
- 憲法裁判所が違憲判決(2010年6月28日)
その上での今回の独立住民投票となったのでした。
つまり
自治憲章が憲法違反だと判定された上での、今回の独立を問う違法な住民投票だったのですね。
しかし
大昔のスペインの歴史を知らない私が軽々に何かを言うことは差し控えたく、せいぜい最近の動きを追っかけて、そこから何かを判断するしかないのです。 今後、州の独立宣言→州の自治権剥奪→から相当激しいやりとりがあろうかと思われますが、私見によればカタルーニャ州の言い分は通らないだろうというのが、精一杯の意見です。
住民投票は次のようなところで見られます。
- 英国のスコットランドでは、英国首相のキャメロンが合意書にサインしたことから、合法の住民投票が2014年9月18日に行なわれ、55%-45%で残留が決まりました。しかし昨年2016年06月23日の国民投票で、52%-48%でEU離脱が決定。スコットランドとすれば先の住民投票は英国がEU残留という前提で英国残留が決まったのであり、英国がEUを離脱したからには再度住民投票をすべきであるとしていますが、難しいでしょう。
- イラクで先月2017年09月02日に、クルド人が分離独立を求めて住民投票が行なわれ、結果は圧倒的な差で独立派が勝ったようですが、イラク政府は認めておらず、違法な住民投票だったようです。
- そして今回の、カタルーニャ州の違法な住民投票に至ったというわけです。
さてさて、皆様はどう思われますか。