映画を見た。
百年後くらいに目覚めるはずが、一人だけ数年で目覚めてしまう話。
結局、彼は女性をひとり無理矢理目覚めさせ
船内でふたりだけで一生を終える…
こうやって書くとひどく身勝手な話に取れる
…が二人愛し合って幸せなまま一生を終えた…という話だったんだけど、
必ずどちらかは先に死に、
必ずどちらかは独居老人で過ごさねばならなかったはずで、
どちらかひとりが
悠久とも思える時の中、
孤独に過ごしていくのはどんなだったんだろうなあと、
まあ、考えなくてもよいことを、
それを言っちゃあお終いよみたいなことを、頭に浮かべながら、
見終えた。
ひとりですごす時間は長い。
たとえ五分でも。
ラーメンができあがる3分だって、あんなに長く感じるのだから。
ふたりがひとりになってからの、
その時間はどんなに長いもんなんだろう。
カーテンの向こうには、おそらく結露した窓があって、
その向こうには、今日も星空が広がっているに違いない。
星は瞬くんだよ、知ってたかい。