

2 「ブラックバージョン」にした理由
第一弾カラーを「ブラックバージョン」としたのは「大ゴジラ特撮展」限定発売商品としたためです。
初代ゴジラの劇中スーツが真っ黒ではないだろうと弊社なりに推測しているのは「見聞録」でも書きました。が、一般的にゴジラは「黒」というのが定番と思われています。『ゴジラ』(1954)はモノクロ作品ですから、初代ゴジラについては余計そう思われているのかもしれません。
いずれにしても一般的なイメージカラーとして「黒」をイメージされる方が多いと判断しました。
イベントとして「大ゴジラ特撮展」は、幅広くマニア層と呼ばれるファンの皆さんだけがターゲットとしている訳ではありません。ライトなファンだけではなく、日頃生活の中でDVDを見たり、フィギュアに触れたりする事のない人たちも「珍しい機会だから…」「どんなものか知りたいから」等ゴジラファンとは呼ばれない方々にも来ていただきたいわけです。いわば世間一般をも対象として企画しているものです。
幅広くいろいろな方に来ていただきたいのはいう間でもありませんが、特にターゲットとして会場に来てほしかった層としては子供さんやこれからゴジラのファンになって欲しい若い人たちなのです。8月16日の記事でも書きましたように、今のファンと同様に未来のファンも大切にしたいと考えていました。川北監督の意向でもあります。
そこで入門的というのもおこがましいのですが、熱いファンにもですが、これからのファンにもゴジラをもっと好きになってくれれば……、Gメモリーズのゴジラがそのきっかけの一つになれればという意味で、ゴジラとしてのシンプルなカラーにしようと決めました。マニアックな配色は避けたかったのです。
成型色はシンプルな黒。メリハリをつけるために一部分だけガンメタブラック。背びれやツメ等もシンプルにシルバー。
オーソドックスなゴジラフィギュアらしく、それでいてGメモリーズらしく。凝った塗装を避ける事でライトなファンの方々も買いやすくなると判断したのです。
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