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有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

モスラ幼虫あれこれ その3

2010年05月19日 | 羽沢組的怪獣見聞録
PART3.各作品に登場のモスラ幼虫(2)

 今日は昨日の続きで「モスラ(幼虫)」の造形や特徴の違いを登場・出演した平成以降の各映画作品毎に列記します。

■平成以降の作品に登場した「モスラ幼虫」
 今回もあくまで「モスラ(幼虫)」として登場した場合です。「成虫」につきましては割愛させていただきます。他作品のフィルムをそのまま流用使用した物は含まれません。劇場で公開された映画作品に登場したものだけです。
 検証という程の大袈裟なものではありませんが、弊社が書籍類や映像で確認したものです。事実確認できていない事柄も多々ありますので、予めご了承下さい。

『ゴジラVSモスラ』(1992年)
 平成初のモスラ。顔そのものは『モスラ対ゴジラ』の幼虫をベースに造型されていると思われますが、全体的に丸みを帯び、凹凸もなめらかになっている事からかなりかわいい印象になっています。形状での一番の違いは足。昭和の幼虫は計4本ですが、この時から6本に。そしてその位置も昭和のものよりかなり前側、口の裏側すぐに位置しています。口の形も変わり、上下の部分が昭和のものより倍近く大きくなっています。他に目立つ違いは尻尾の先端。三又に分かれている先端のうち、上部分だけが細く鋭利に上向きになりました。ギミックで口横の触覚が動くようになっているのがわかります。
 一番の違いは大きさ。ゴジラとの比較で一目瞭然で、昭和のものより倍以上になっています。
 身体色は『モスラ対ゴジラ』の幼虫よりやや薄めの茶色。目は赤。

『モスラ』(1996年)
 平成モスラ3部作の第一弾。目のくぼみが小さくなっている事や、口横の触覚が上向きで長めになっていたり、完全に顔の凹凸の形状が変わり、リニューアルされている事がわかります。見比べてみるとそれまでの物とは顔が似ていない事がわかります。また、足と呼べるものがなくなっており、あごの下に触覚的に突起として付けられています。口は太さ的にはひと回り小さめとなっていますが、前に突き出し、以前よりも細く長くなった印象があります。
 身体の色はVS版によく似た茶色。目は青。

『モスラ3 キングギドラ来襲』(1998年)
 ここで登場する幼虫は白亜紀版。形状は全く違うものなので、比較対象から外します。

『ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃』(2001年)
 ここで登場する幼虫はほんのわずか。『モスラ』(1996年)の幼虫の前身部分だけの流用。水上のシーンのため、水漏れ防止と水が流れ落ちる表現のためかなりの数の細かなしわが加えられています。
 夜のシーのため黒にしか見えませんが、色はほぼ前作のままなのだそうです。目は青。

『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS』(2003年)
 現時点では最後のモスラ幼虫。今までで最も大きなリニューアルと言える程、顔の形状、特にくぼみや凹凸の位置や深さが変えられています。双子として登場するのは『モスラ対ゴジラ』以来。足はなく、あご下にキバのように生えています。触覚そのものはこれまでとは表面的な凹凸が違い、口同様かなりよく動いていたのが印象的です。口は小さめで、糸を吐く時の口の広さはおそらくは歴代の幼虫の中でも最も大きく広げています。全身は、ゴジラとの比率で見ると歴代の中でもやや大きめ。
 目は通常時、穏やかな時は青ですが、怒りの時や戦闘時には赤に変化。戦い後は青に戻っています。意外にも目の色の変化が見られるのはこの作品だけ。
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