Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

大戦争ゴジラ(造型)のこだわり その5

2008年08月23日 | 新作商品情報

?「大戦争ゴジラ」原型顔部分のアップ

■「大戦争ゴジラ」の造型バランス
 今回「大戦争ゴジラ」を作るにあたって、多少この当時のゴジラの着ぐるみスーツの流れを調べてみました。モスゴジから南海ゴジラまでの間、新規造型、改修、一部流用、ゴメスやジラースへの改修等についてです。諸説いろいろあって、真実やマニアックな事は完全にはよくわかりませんが、私なりの推測も含んでしまうのですが、一応のつじつまが合うだろう事からいずれ近いうちにこの流れをここで書きたいと思っています。

 そんな中でこの「大戦争ゴジラ」は、ある意味モスゴジ系のゴジラと言ってもいいでしょう。モスゴジの次の決戦ゴジラはほとんどモスゴジの流用と言ってもよさそうですが、大戦争ゴジラは全て新規造型と言う説と手足だけモスゴジ(決戦ゴジラ)の流用と言う説があるようです。確かにボディと尻尾はモスゴジと若干違いますから比べてみればわかります。手足に関しては各種書籍の写真と映像を見ただけではわかりません。仮に流用していたとしても補修していれば違って見えたりもするからです。
 顔や頭の部分のベースになる部分はどうやらモスゴジの型を使っていたようですが、表面部分の凹凸は多少変化がはっきり見えます。歴代ゴジラの中でも整った顔と言っていいモスゴジに対して、大戦争ゴジラは目の角度がだいぶ違い、鼻や頬の形状がゴツゴツした感じになり、悪い言い方になってしまいますがちょっと不細工になりました。そのおかげ(?)で「シェーポーズ」の時の口を開けた感じが逆にいい味を出していると思います。
 実際に今回の原型を作る上で、作りながらも「ああ、確かに顔も身体もモスゴジ系だな」と感じながら作っていったわけですが、身体は「シェーポーズ」実現のためだいぶアレンジしましたが、顔は作る上でゴジラとしては難しい顔の部類に入ると実感しました。
 大戦争ゴジラは正面から見た顔と、横から見た顔では随分印象が違うのです。さらには「カッコかわいく」にしなくてはなりませんので、ディフォルメを強調してかわいさを入れていくとどんどんモスゴジに似てきてしまいます。大戦争ゴジラにもっと似るようにと注意していくとリアルになってくし、そのバランスが難しい所でした。
 そして今回はポーズがポーズだし、黒になる瞳の中にも白のハイライトとして小さい白い円を書かなくてはならないので、普通に今までの造型タッチでは「カッコかわいく」の中の「かわいさ」だけが特に目立ってしまいます。「カッコよく」をもう少し取り入れるには多少いつもよりリアルさを入れるのが1つの策でもあります。
 しかしボディの表面をいつもよりリアルにしてしまうと、かなりディフォルメ化して「シェーポーズ」をしているゴジラなので、全体のバランスに違和感が出てしまいます。そこでいつものタッチならシンプルになりがちな顔の一部の細かな部分をできる限りそうならないように気をつけたつもりです。そういう意味では、顔を含めて全体のバランスをいつも以上に特に注意して「カッコかわいく」を表現してみました。
 その辺でも「かわいい」だけではない大戦争ゴジラの「シェーポーズ」を実際に商品で見ていただきたいと思います。

(2008.9.29更新)
「大戦争ゴジラ スタンダードカラー」は完売致しました。ありがとうございました。
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