Part.3 配色のこだわり(2)
今日も「決戦ゴジラ 出現バージョン」の全体の配色について。細部にもいくつかのこだわりがあります。
■細部はシルバーで統一
細部は基本的にシルバーで統一しました。
劇中の熱線放射の際、ゴジラの背びれは白く光っています。先の部分だけではなく、背びれ全体です。光学合成で白く加工され、同様に熱線そのものも白で表現されています。
当初、背びれの表現も劇中に近くすべく全体を白系にしようかと考えましたが、フィギュアである以上そのままではどうしてももの足りません。さらに白にしてしまうと濡れた表現が半減してしまい、逆に劇中の雰囲気から離れてしまう事がわかりました。そのためあえていつものように背びれの塗装は先だけにし、白ではなくシンプルなシルバーにしました。見た印象として、メタリックブルーとの相性を考えるとその方が全体のバランスが取れるからです。
ツメやキバ、白目に当たる部分も同様の理由でシルバーで統一しました。ゴジラのオーソドックスなカラーである白やアイボリー系にしてしまうと、ボディの配色と比較してそれらが目立ちすぎてバランスが悪くなるためです。
口の中(舌にあたる部分)は、サンプル画像ではメタリックレッドで塗装してますが、商品ではメタリックパープルに変えています。ささやかなこだわりではありますが、赤系では夜のゴジラとしては少し軽い印象になってしまいがちで、色を抑える意味でもメタリックパープルにしました。
メタリック系の色が中心(メタリック系ではないのは黒目だけです)で塗装した「決戦ゴジラ」になりましたが、熱線放射の「光る」という部分の意味合いもありますが、濡れた印象の表現としてのメタリック系の色の使用というゴジラでもあります。これらの色のバランスをぜひ見ていただきたく思います。