Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

新宿決戦バージョンのこだわり その4

2008年02月11日 | 新作商品情報
熱戦放射の背びれの発光

 今回のミレゴジの背びれは熱線放射の時の発光をイメージして塗装しています。劇中では対円盤、対オルガでも熱戦放射は何度か見られ、敵を粉砕しています。
 ゴジラの熱線放射時は、基本的にどのシリーズでも背びれが発光し、勢い良く口から放射されます。が、その表現方法は作品ごとにほとんど違います。特に平成になってからは意図的な演出の違いがあるのはもちろん、CG技術の向上もあって、背びれの発光の仕方や口からの放射表現も、随分と作品ごとに差が出るようになりました。
 例えば昭和後期のゴジラの熱線放射の表現はほとんどは、まるで背びれから放電しているように白く発光し、すぐに直線的または緩い弧を描きながら口から白い熱線が放射されます。平成になってから徐々に変化し、それぞれに独特な表現をするようになってきました。よりカッコよく、より迫力が増していったのは皆さんもご承知の事と思います。
 ミレゴジの熱線放射の場合は、放射の前兆としてゆっくりと背びれが発光。色はオレンジに近いもので、背びれそのものがかなりの高熱になっていく表現がなされています。電気的な描写というよりは熱によって燃え始めていく炎的な描写と言えます。そして口の中も発光を始め、その光が大きくなっていき、口からはみ出るようになった瞬間に一気に放射。その放射もやや色がオレンジの発光を見せて、炎が勢いよく敵に向かっていくようにも見えます。他作品に比べてイメージとしては前作のデスゴジの熱線放射に近い表現になっていると言えます。
 熱線放射に関しては、結果的にデスゴジのイメージを残して見えますが、オレンジ発光の炎的な表現になっているのは、おそらく背びれの形状やマゼンタカラーの色をベースにしているので、あえてそうしたのではないかと推察されます。
 今回の「新宿決戦バージョン」は、その熱線放射時の背びれの発光を塗装で表現しました。背びれのベースになる部分をライトゴールド(金と銀の中間)で塗装し、先端部分をメタリックオレンジで吹いています。クリアグリーンのボディにこれらの色が対称的になり、中の金モールとのバランスもあって、全体的に独特でかっこよくなったと思いますが、皆さんはいかがですか!?
 良く見るとこの背びれの塗装パターンは、ミレゴジでは「ファイアーバージョン」(発売中)と似ていると思う方もいらっしゃると思います。「ファイアーバージョン」は劇中のラストシーンや実写ポスターでの背びれの色を表現していますので、ゴールドベースに明るめのオレンジのグラデーションです。確かに今回の物と近い色が使われていますが、はっきりと違いを出すべく色の差はつけておりますので、「ファイアーバージョン」をお持ちの方はぜひ比べてみて下さい。ゴールドもオレンジもそれぞれ違いを出していますから。近い色の塗装でも、こんなにイメージが違うのだという事がわかっていただけると思います。
 また熱戦放射時の背びれ発光という表現は、昨年「GMKゴジラ 熱線バージョン」(発売中)でも行なっていますが、これとの比較となると全く別の物と言えます。ゴジラそのものが違うだけではなく、塗装に使用している色も塗装の仕方も全然違います。一口に「ゴジラの熱線放射」と言っても、ものによって随分違うイメージになるのがご理解いただけると思います。

(2008.9.29更新)
 「ミレゴジ 新宿決戦バージョン」は完売致しました。ありがとうございました。

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