●キングギドラの造型の変化について
?「キングギドラ スタンダードカラー」正面から見た所です。
今日から2月下旬発売予定の「キングギドラ スタンダードカラー」についてのこだわりについて書きます。
でもその前に、実際の劇中のキングギドラの造型についてを少しだけ説明します。
皆さんご存じの通り、昭和のキングギドラは4つの劇場作品に登場します。一見するとみな同じ物を劇中で使われていると思われがちですが、比べてみると4作ともそれぞれに外見的違いがはっきり見えます。
『三大怪獣 地球最大の決戦』(1964年公開)
『怪獣大戦争』(1965年公開)
『怪獣総進撃』(1968年公開)
『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』(1972年公開) です。
またギドラファンだけではなく、多くの特撮ファンが知っている事ですが、初代ギドラの企画当初はボディ全体が金ではなくブルーで、首の内側が肌色に近い色、羽がブルー、ホワイト、レッドの3色で塗られています。初代ギドラが登場する『三大怪獣 地球最大の決戦』の公開前のマスコミ向けリリースでは、このブルーのキングギドラが発表されました。劇場ポスターでもこの時のギドラの写真が使用され、その写真の段階でお腹部分だけ金(に見える色)に修正されて使用されています。近年のムック本等でもこの時のスチール写真が資料として掲載されていますが、その多くがモノクロ使用かボディ部分を金(に見える色)に修正されて使用されています。おそらく東宝サイドからの指示と思われますが、実際のキングギドラは全身ゴールドですから、ブルーのカラーはキングギドラとしては「NG」と判断されているのでしょう。これまでたくさんいろんなメーカーから作られてきたキングギドラのソフビでも、この時の色を完全にイメージさせるカラーリングが存在しないのも頷けます(近い色の物はいくつかありましが、イメージさせるのは部分的だったと言えるでしょう)。
一部のファンの間では、マニアックだからと言う理由だけではなく、このブルーの方が独特でかっこいいという事で好まれる方も多いようです。
さて、そのブルーのキングギドラですが、これがそのまま金に塗り替えられて『三大怪獣 地球最大の決戦』に使われたのかと言うと、そうではないようです。ここからはあくまでも写真や映像を比較して見た私の見解なのですが、かなり全体的に改修していると思われます(詳しくは後日)。スチール向けと撮影向けでは使用が変えられるのは仕方がないのでしょう。
さらに『三大怪獣 地球最大の決戦』から『怪獣大戦争』に変わった時も全体的に細かくたくさん改修が行なわれ、次の『怪獣総進撃』でもまた細かい改修はもちろん、両翼は丸ごと新しく作られたようです(それまでの物と両翼の形状に大きな違いがあります)。全体の色も沈んだ感じのゴールドから明るめのゴールドに変わっています。『ゴジラ対ガイガン』なると前作からの改修はもちろん頭は3つとも新しく作り直され、良く見ると顔が前3作と違っています。両翼も大きく変えられているのがわかります。
今回ソフビでキングギドラを作る上で、まずこの4作のギドラを比較し、形状や修正の流れを調べてから作る事にしました。そして最終的に『三大怪獣 地球最大の決戦』に登場した初代キングギドラにできる限りこだわって造型してみたのです。
(2008.2.26更新)
「キングギドラ スタンダードカラー」は完売致しました。ありがとうございました。もしリクエストが多かった場合のみ再販を検討致します。現在はまだ未定です。
(2008.3.17更新)
リクエストに応えて「キングギドラ スタンダードカラー」は追加販売をすることになりました。ご希望の方は「記事カテゴリ」内の「新作情報」をご覧下さい。
(2009.1.20更新)
「キングギドラ スタンダードカラー」(追加販売分)は完売致しました。ありがとうございました。
?「キングギドラ スタンダードカラー」正面から見た所です。
今日から2月下旬発売予定の「キングギドラ スタンダードカラー」についてのこだわりについて書きます。
でもその前に、実際の劇中のキングギドラの造型についてを少しだけ説明します。
皆さんご存じの通り、昭和のキングギドラは4つの劇場作品に登場します。一見するとみな同じ物を劇中で使われていると思われがちですが、比べてみると4作ともそれぞれに外見的違いがはっきり見えます。
『三大怪獣 地球最大の決戦』(1964年公開)
『怪獣大戦争』(1965年公開)
『怪獣総進撃』(1968年公開)
『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』(1972年公開) です。
またギドラファンだけではなく、多くの特撮ファンが知っている事ですが、初代ギドラの企画当初はボディ全体が金ではなくブルーで、首の内側が肌色に近い色、羽がブルー、ホワイト、レッドの3色で塗られています。初代ギドラが登場する『三大怪獣 地球最大の決戦』の公開前のマスコミ向けリリースでは、このブルーのキングギドラが発表されました。劇場ポスターでもこの時のギドラの写真が使用され、その写真の段階でお腹部分だけ金(に見える色)に修正されて使用されています。近年のムック本等でもこの時のスチール写真が資料として掲載されていますが、その多くがモノクロ使用かボディ部分を金(に見える色)に修正されて使用されています。おそらく東宝サイドからの指示と思われますが、実際のキングギドラは全身ゴールドですから、ブルーのカラーはキングギドラとしては「NG」と判断されているのでしょう。これまでたくさんいろんなメーカーから作られてきたキングギドラのソフビでも、この時の色を完全にイメージさせるカラーリングが存在しないのも頷けます(近い色の物はいくつかありましが、イメージさせるのは部分的だったと言えるでしょう)。
一部のファンの間では、マニアックだからと言う理由だけではなく、このブルーの方が独特でかっこいいという事で好まれる方も多いようです。
さて、そのブルーのキングギドラですが、これがそのまま金に塗り替えられて『三大怪獣 地球最大の決戦』に使われたのかと言うと、そうではないようです。ここからはあくまでも写真や映像を比較して見た私の見解なのですが、かなり全体的に改修していると思われます(詳しくは後日)。スチール向けと撮影向けでは使用が変えられるのは仕方がないのでしょう。
さらに『三大怪獣 地球最大の決戦』から『怪獣大戦争』に変わった時も全体的に細かくたくさん改修が行なわれ、次の『怪獣総進撃』でもまた細かい改修はもちろん、両翼は丸ごと新しく作られたようです(それまでの物と両翼の形状に大きな違いがあります)。全体の色も沈んだ感じのゴールドから明るめのゴールドに変わっています。『ゴジラ対ガイガン』なると前作からの改修はもちろん頭は3つとも新しく作り直され、良く見ると顔が前3作と違っています。両翼も大きく変えられているのがわかります。
今回ソフビでキングギドラを作る上で、まずこの4作のギドラを比較し、形状や修正の流れを調べてから作る事にしました。そして最終的に『三大怪獣 地球最大の決戦』に登場した初代キングギドラにできる限りこだわって造型してみたのです。
(2008.2.26更新)
「キングギドラ スタンダードカラー」は完売致しました。ありがとうございました。もしリクエストが多かった場合のみ再販を検討致します。現在はまだ未定です。
(2008.3.17更新)
リクエストに応えて「キングギドラ スタンダードカラー」は追加販売をすることになりました。ご希望の方は「記事カテゴリ」内の「新作情報」をご覧下さい。
(2009.1.20更新)
「キングギドラ スタンダードカラー」(追加販売分)は完売致しました。ありがとうございました。