Gメモリーズブログ

有限会社クリエイティブデザイン羽沢組

キングギドラ雑感 その1

2008年03月20日 | 羽沢組的怪獣見聞録
昭和のキングギドラ

 今日はキングギドラについて思う事を少し。

 ゴジラ最大のライバルと行っても過言ではない怪獣「キングギドラ」。全身金色で3つの龍のような首と巨大な翼が最大の特徴です。
 初めて見た時は、子供心にはそれまでの怪獣のデザインとしては斬新でかなりインパクトがありました。当時の私にとっては(たぶん他の子供にも)、怪獣の基本体型というのは大きくてキバがあって尻尾が長く、怖い顔と声で恐竜をかっこよくした、言わばゴジラのようなタイプというのを思い浮かべていたと思います。それから考えるとキングギドラは、あまりにもかけ離れたデザインであるにも関わらず、かっこいいのです。
 そして特別な怪獣のイメージがありました。独特なデザイン、全身が金色である事、左右の大きな翼の印象もあってゴジラ達に比べてより大きく見えた事、そして何よりも昭和のギドラはいずれもゴジラと1対1では戦っていないという事です。

 敵役でしたから、登場した4つの作品ではもちろん全て敗れています。しかし登場第一作『地球最大の決戦』ではギドラ対ゴジラ&ラドン&モスラというハンディキャップマッチ、続く『怪獣大戦争』でもゴジラ&ラドンとの戦いです。『怪獣総進撃』ではさらに相手は大勢の怪獣達、初めてとどめをさされました。『ゴジラ対ガイガン』ではギドラ&ガイガン対ゴジラ&アンギラスです。つまり一度もタイマン勝負をしていないのです。
 子供心に「もしかしたら一対一でゴジラと戦ったら、ゴジラは負けるかもしれない」と思わせてくれる印象があったのです。強い怪獣……子供にそんなイマジネーションを感じさせるというのは、怪獣にとってとても大きな魅力と言えると思います。
 だからなのでしょうか、キングギドラが適役なのに今でも多くの人達に人気があるのは。だって大人になって怪獣ファンではなくなった人達だってみんなキングギドラは知っているし、ほとんどの人が「かっこいい」と言っていると思うのです。
 私ももちろん、ゴジラ以外の東宝怪獣では今でも一番好きな怪獣です。
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