思いつくままに書くブログ

基本旅行記と日本ハムファイターズの事しか書きません。そして忖度なくものを言う。いいものはいい悪いのは悪いと。

JBセントラルからグマスへ マレー鉄道の客車列車に乗ってみた

2023-01-25 08:05:42 | 2023年の旅行記(海外旅行)
食後はJBセントラル駅に戻り、8時30分発グマス行きに乗ってマレー半島縦断旅行のスタートです。



目的地は勿論、バンコクのフワランポーン中央駅!



マレー鉄道の切符はQRコードとなってて本来なら改札機で読み取ったりするんですが、この駅はまだ整備されていないので目視で通過。





なかなかカラフルな客車、そしてディーゼル機関車の排ガスがすごくて目がチカチカ。こうやって撮影してると運転士がWhere are you from?なんて訊いてきたのでJAPAN!と答えるとオー!とリアクション。



運転席はDE10のように横向きになってて、こういう機関車で長距離運転するのは面倒というか大変ではないかと思うのですがどうでしょうか?前向いて運転する方がしやすいでしょう。



座席は勿論リクライニング、5両編成の5号車がガラガラだったので指定しましたが5人ほどしか乗っていません。一方で1号車や2号車はそれなりに乗客がいます。定刻通りに発車。最初はゆっくりだったものの駅構内を抜けたあたりからどんどん加速してゆきます。その加速の際にガクンという衝撃があってやっぱり客車だよね。日本では簡単に味わえなくなった衝撃。



グマスに着くのは13時14分と4時間半ほどの乗車、となれば旅の友は必需品ですよね。さすがにマレーシアでおはようビールというわけにはゆきません。水はとにかく大容量を購入。命の素ですからね、これが無くて脱水症状気味ではたまったものではないです。もっとも車内の冷房は効きすぎで、チャンギ空港で半袖に着替えたんですが再び長袖に戻します。これ、東南アジアあるある。適温にすることができないんでしょうね、冷房ガンガンがサービスと思っている節がありますから。



一帯は集落から外れるとこのようなジャングル地帯。



であるが隣には新しい線路、現在グマス以北は複線電化が完了しているが、それをJBセントラルまで延ばす工事が真っ最中。線路そのものも敷きなおされた区間もある。かつてのマレー鉄道は縦揺れ横揺れが激しくて遅延は当たり前でしたが、スマホアプリで測定すると100キロ程度で快調に走ります。ただしマレーシアです、工事が順調に進んでいるわけもなく相当な年数遅れていますし、さらに遅れることは必至でしょう。

ただ、貨物列車は何本あるかしらないが、旅客列車が4往復しか走っていない区間で複線にする意義はあるのかな?大増発するならあれだけど、KLとシンガポールを結ぶ高速鉄道計画は頓挫してシンガポールに違約金を払っちゃったんですね。





久しぶりに街が見えてクルアン、10時42分着。



乗ってた人殆ど降ります。賑やかな子連れがいたんですがそれらも。Wikipediaによればクルアンは14万もの人口があるとなっているから大都市ですね。



おかげで誰もいなくなっちゃった…。5号車(E号車)は貸切です。





12時30分にスガマッという駅に停まるも降りる人はさほど多くもなく…。



終着グマスには13時10分着、なんと定刻よりも5分ほど早着です。やればできる子、マレー鉄道は。機関車撮影しようと思ったが直ちに切り離されて引上げ線へ。



側線を見ると痛々しい車両が見えます。職用車の代用なのかなと思うんですが、それよりも驚くのはコレ。



日本から譲渡された14系がみるも無残に…。先日秋田で解体した24系とは比べ物にならないほど。西日本や九州から余剰車が譲渡されて使い始めたのは2012年ころだったと思いますが、マレーシアでは故障も頻発して使いにくい車両だったようです。





これなんて座席車なのにスハネフ14-202と書かれている。本当はスハフなんですけど、マレーシアの人は意味が分かってないようで、日本からの譲渡だということを表すために書いた様子。窓の位置と座席があってないのはシュプール号用に改造されたものだから。



正真正銘のスハネフ14-6に至っては触ったら崩れそうだ。尤もなところマレーシアは電化して電車化しているので客車はこれから余ってゆく運命だし、こればかりはしょうがないね…。