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遊就館/ゆうしゅうかん

2015年12月15日 | 赤塚高仁さん
遊就館は

御祭神の遺徳を尊び

古来の武具などを展示する施設として

イタリアの雇教師カペレッティーの設計で

明治14年にイタリア古城式の建物が竣工し

翌15年2月25日に開館式が行われました。




▲竣工当時の遊就館(遊就館HPより転載)



その後

日清・日露両戦争、第一次世界大戦等を経て

増改築、別棟新設など拡充が進められますが

大正12年の関東大震災で

レンガ造りの建物は大破しました。



翌13年、取り敢えず仮館を建設し

規模を縮小して開館しますが

昭和天皇が即位の大礼を行われた昭和3年2月

復旧建築委員会がおかれ復旧が急がれました。



昭和5年に地鎮祭催行、建物が翌6年に竣工

昭和7年に4月26日に開館記念式典が行われ

遊就館の復旧が完了しました。




▲再建された遊就館(遊就館HPより転載)



昭和20年5月の空襲により

大ホール周辺の展示室に被害があり

別館が焼失しました。

また敗戦により9月11日に

「遊就館令」が廃止され

64年に及んだ遊就館の機能は停止しました。



その後

遊就館の建物は

占領軍に社屋を接収された

「富国生命保険相互株式会社」の

本社事務所として

昭和55年まで使用されました。




▲フコク生命本社ビル(現在:東京都千代田区)


そして

昭和60年12月、遊就館改修工事竣工

昭和61年7月、展示内容等を充実し

およそ40年ぶりに遊就館は再開されました。



▼遊就館の展示






さて

現在、遊就館では特別展示品として

零式艦上戦闘機
(れいしきかんじょうせんとうき)

六二型の座席(背負式落下傘用)

を展示しています。

展示場は玄関ホールです。



▼展示品

▼展示室一覧





ところで

零式艦上戦闘機は

皇紀2600年(昭和15年)に正式採用された

海軍の主力戦闘機です。

ちなみに

九八式は昭和13年、一式は昭和16年

ということになります。




あわせて

時期を同じくして陸軍に採用された戦闘機は

一式戦闘機(いっしきせんとうき)と呼ばれ

隼(はやぶさ)の愛称があります。

総生産機数は5,700機以上と言われています。



▲一式戦闘機「隼」



今回展示されている六二型は

大型爆弾を搭載しての急降下にも

耐えられるように水平尾翼の内部構造強化や

胴体下面の外板厚増加も

実施されている機体です。

三菱で158機、中島飛行機で数百機が

生産されたようですが

この型が零戦の最終量産型となりました。





▲大和ミュージアムに展示してある六二型



六二型は

広島県呉市の

大和ミュージアムに展示してあります。



▲大和ミュージアム「戦艦大和」


昨今

靖国神社で物騒な事件がありましたが

参拝の折には

拝観させていただきたいと思います。





なお

明日12月16日(水)の深夜から

12月17日(木)の未明にかけて

伊勢の神宮では

月次祭(つきなみさい)が営まれます。



それに伴い

伊勢修養団において

「神話を体感する会」が開催されます。







主催は

過去ブログ「ヤマト人への手紙出版記念講演会」

でも紹介しました赤塚高仁さんです。


▼過去ブログ「ヤマト人への手紙出版記念講演会」(Link)




日本の歴史をカラダで感じるステキな会になることでしょう。


◎感謝
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