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▲広島市中区本通り/献血ルーム「ピース」
先日
久しぶりに献血ルームで
成分献血をしました。
新型の献血マシンは
これまで90分程度かかっていた
成分献血時間が
50分に短縮されていました。
ところが
マシンの性能がアップしたというよりも
どうやら血管を選ぶらしく
一定の太さがないと難しいようです。
条件をクリアーしたようで
新型マシンでの献血になりました。
ちなみに
時間短縮の理由は
針の太さだったようです。
おかげで左手の肘の裏には
大きな針跡が残っています。
ところで
以前のブログで
献血ルームで見た
NHK「Eテレ」の
“にっぽんの芸能”
で放映された歌舞伎が素晴らしく
ぜひ生で観たい
というコメントを残しています。
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▲過去ブログ「にっぽんの芸能」
というわけで
今回の献血も
Eテレをみながらの時間となりました。
102歳の美術家
篠田桃紅(しのだとうこう)さんの特集です。
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▲NHK ONLINE(Click!)
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美術家・篠田桃紅さん、102歳。戦後すぐに渡米し、水墨の抽象画というジャンルを確立。大英博物館に収蔵されるなど世界的に高い評価を得てきた。東京青山のマンションで一人暮らし。今も制作に打ち込む。一本一本、墨の線を積み重ねていく桃紅さん。線を足したり、塗り固めたりはしない。居合抜きのような一瞬の真剣勝負。102歳の今も新たな美を目指して墨に溺れ、墨に生きる桃紅さん。その終わりなき墨との日々を見つめる。
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桃紅さんの
数奇な人生と素晴らしい作品の紹介で
60分の番組はあっという間に終わりました。
番組冒頭のから
桃紅さんの言葉には厳しいものがありました。
テレビの取材で真実が伝えられると思ったら大間違いよ!
富士の裾野のアトリエで観た桜の花に
「かわいいですね」と言った取材スタッフに
対しての一言が圧巻です。
桜にかわいいなんていったら傲慢だよ!桜からしたら人間のほうがかわいいと思われているかもよ!!
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父親の
「必ず結婚するように!」
の遺言を守らず独身を貫いた桃紅さん。
凛とした生き方が評価されたのか
平成17年(2005年)
ニューズウィーク(日本版)の
「世界が尊敬する日本人100人」
に選ばれました。
同じ年
5メートルを超える絵画を制作して
筆勢は留まることがないようです。
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桃紅さんは
もともとは書家でした。
しかし
書の枠のなかでは表現しきれない
様々な思いが溢れ出してくることで
書から絵画へと
その活動の場を拡げてきました。
たとえば
「川」という字は三本の線を使いますが
三本では表現しきれない川がある
というのが桃紅さんが絵画を志した
理由だそうです。
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▲岐阜現代美術館
さて
岐阜現代美術館は
世界最大の篠田桃紅作品のコレクションを
所有している美術館です。
そのWebページの冒頭に
こんな言葉が記されています。
“受け止め方は千差万別。千人いれば千人の受け止め方。それぞれ違うのよ。それが抽象画の一番幅の広いところではないでしょうか”
Webページから
その一部を転載します。
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岐阜現代美術館では
7月16日(木)まで
「篠田桃紅 静謐な白」
というテーマで企画展を開催中です。
ぜひ生で観てみたいと思います。
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▲岐阜現代美術館HP(Click!)
◎感謝
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