▲映画「インターステラー」オフィシャルサイト(Link)
昨年末に公開され
大きな話題となった映画
インターステラー
ご覧になった方も
多いのではないかと思います。
残念ながらタイミングを逃したため
劇場で観ることは叶わず、その後
DVDで観ることになりました。
▲主演のマシュー・マコノヒーとアン・ハサウェイ(右)
おそらくですが
映画館で見ていたら
なにやらチンプンカンプンの
消化不良になっていたのではないか
と思うストーリーです。
したがって
DVDを日本語モードに変換して
複数回視聴して
ようやっとその内容の素晴らしさに気づく
といった具合になりました。
というのも
ストーリーそのものの理解はもとより
作中に出てくる鍵になる基本概念を
事前に知っておかないと
作品の面白さや受け取るメッセージも
伝わってこないのでは
と思われる作品なんです。
つまり
アインシュタインの
相対性理論を知っておくことが
この映画の面白さ自体を成り立たせる
重要な鍵になります。
たとえば
「ブラックホール」
「ワームホール」
「五次元」
など
一度は聞いたことはあっても
本質は良く理解できていない言葉が
頻繁に登場します。
▲ブラックホール(イメージ画像)
あわせて
「ラザロ計画」
など、キリスト教的世界観が
基になっているシーンもあり
なかなかどうして
一般教養的なレベルを
グイグイとついてきます。
ところで
アメリカのプロパガンダについても
以下のようなシーンがあります。
UFO情報大好き系の方々の琴線を
擽りますね。
▲「アポロ計画はプロパガンダ」のシーン
******************
A:アポロ計画はソ連を破綻させるために捏造されたものです。
B:月面着陸はウソだと?
A:素晴らしい政府のプロパガンダでした。ソ連はロケットや役立たずの機械に資金を注いで破綻したんですから。
B:役立たず???
A:20世紀の無駄づかいを再び繰り返さないためにも、この星の真実を伝えないと。宇宙の絵空事じゃなくて。
B:かつて役立たずの機械のひとつに「MRI」っていうのがあった。それがあれば、医者も女房の脳の中ののう胞を見つけられたはずだ。あいつが死ぬ前に。
******************
さて
映画の中では
父から娘へ、次元を越えて疎通する
メッセージのシンボルとして
重力
が描かれています。
五次元からのメッセージとして
四次元の観点からみれば
本が落ちたり
砂がバイナリー(二進法)になっていたりする
見えない力の秘密が重力です。
▲「重力ターン」のシーン
ここのシーンは
物理学の単語で言えば「重力」なのですが
より本質的な映画のメッセージで言えば
同じ世界を
愛
として表現しています。
第五の次元とは
愛そのものである
という
哲学的なメッセージです。
そして以下のシーンで
すべては分離なくひとつであり
宇宙の真実の世界には
「絶対的な自己ひとつだけ」
があることに気づきます。
▲「彼らが呼んだんじゃない。呼んだのは俺たちだ。」のシーン
******************
A:ターズか?無事だったのか?
B:ああ。どうやら5次元の世界で彼らに助けられた。
A:はあ??彼らって何だ?なんでそんなに親切なんだ。
B:さあな。彼らはあんたにもよくわかるように5次元の世界の内側に3次元の空間を作った。
A:よくわかってないぞ。
B:いやあ、わかってるじゃないか。見てのとおりここでは時間も物理的な次元だ。そして時空を超えられるチカラがあることを実証したじゃないか。
A:重力か?メッセージは送れる。
B:そのとおり。
A:重力は時間を含む次元を超えることができる。
B:そういうことだ。彼らは過去を変えるために俺たちを呼んだんじゃない。
A:彼らが呼んだんじゃない。呼んだのは俺たちだ。
******************
ここでのメッセージは
時間は本来、存在しない
ということでしょう。
そして同時に
空間も、質量も存在しません。
人間が思う
時間も空間も存在しないということは
つまり
宇宙そのものが実在しない
ということです。
「無」は
完全に何も無いわけではなく
人間が知っている概念を越えた
「何か」
の働きがそこにはあります。
その「何か」が
「有」の世界も
生み出しているのでは
ないのか。
そして
「無と有」
「空と色」
は実は
「ひとつである」
と。
まさに
般若心経の世界が
インターステラーで
描かれています。
▲般若心経
今の時代
精神世界の不思議を科学が証明するという
大きなパラダイム転換の時期に来ています。
極めてクールな映画のストーリーの中から
本質的な生き方のメッセージが伝わってくる
素晴らしい作品です。
過去ブログで紹介した
マシュー・マコノヒーの
引き締まった演技が
作品のレベルを引き上げています。
▼過去ブログ「マシュー・マコノヒー」(Link)
▼インターステラーオフィシャルサイト(Link)
◎感謝
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