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スクラップ&ビルド

2018年02月02日 | いろいろ日誌



老朽化して効率が悪くなったものを
廃棄・廃止して、新しいものに
おきかえることによって
集中化、効率化などを実現することを

スクラップアンドビルド

といいます。



さて
今回は
それに関する鉄道の話題です。



東京名古屋間で2027年の開業を目指す
リニア中央新幹線。


関係自治体の誘致合戦の末
最終決定したルートはほぼ一直線となり
総延長286kmの86%は
トンネルの中を走ります。


▲リニア中央新幹線予定ルート


開業後は
東京名古屋間を40分でつなぎ
さらに2045年には
大阪までの全線が開通。
東京大阪間(438km)を
最短67分で結ぶ計画です。



そして、気になるのは運賃。


JR東海の葛西名誉会長は
「新幹線より700円高い料金であれば採算は十分取れる」
と話しました。


これだけのスピードアップが図られながら
運賃は1割程度しか変わらないとなれば
既存の新幹線よりも
リニアを使って移動することが
格段に増えるかもしれません。



▲リニア中央新幹線


しかし
安価な運賃に設定したウラには
国やJRの
止むに止まれぬ事情が
推測されます。


それは
先日発覚した
台車の亀裂事故に関することです。



▲博多発東京行のぞみの台車


亀裂と標記しましたが
画像で見る限り
破断寸前といった状況です。


走行中に破断した場合
その被害は計り知れません。


超高速で
超重量のものが移動するわけですから
車体や線路への負担は
相当なものでしょう。


しかも
ギリギリの過密ダイヤで
動いている新幹線は当然
メンテナンスにかかる時間も
限られています。





現在の東海道新幹線は
東京オリンピックの年
1964年開業ですから
すでに50年を超えています。



つまり
リニア中央新幹線計画の要諦は
経済活動の根幹でもある
ヒト、モノの移動の合理化とあわせ
老朽化した設備を順次新しくしていくための
スクラップアンドビルドが
進められていると考えるべできしょう。



ただし
現在の新幹線を
完全に廃止し、リニアのみにする
というわけではなく
過密ダイヤを緩和した上で
メンテナンスの時間をしっかりと
確保していくという方向に
進んでいくことになると思います。



一部のマスコミが
リニア不要論を訴えているようですが
移動の安全性と快適性を確保しつつ
経済活動を妨げないという視点での
議論が必要ではないか。



新幹線の安全神話は
取りも直さなず
マンパワーに寄って
支えられている事を
忘れてはいけませんね。

▼Link:毎日新聞平成29年12月19日記事

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