60才からの僕の第二の人生

仕事は無上の喜び
理想を高く掲げて、突き進む
60才からの僕の第二の人生

最強の小学校教師

2019-09-28 21:11:25 | 日記
 僕の通っていた田舎町の小学校は、全校生徒55人でした。
僕が6年生の時に、最強の音楽の先生が赴任してきました。
稲葉先生。
竹の細い鞭を持っています。
この細い鞭で尻を叩かれると、飛び上がるほど痛いのです。
音楽の記号でmfは何の意味は知っているでしょうか?
メゾフォルテです。
全ての楽譜の記号を小学校の時に叩きこまれました。
mfは、易しすぎましたが、シンコペーションを知っているでしょうか?
これも、小学校の時に叩きこまれたのです。
たった55人の小学校でです。
そのおかげで、中学、高校の時は座学は全く勉強せずとも高得点だったと思います。
そんな音楽の熱血先生の指導があったにもかかわらず、僕は音痴でした。
ずっとカラオケ嫌いでした。
しかし、そんな音痴でカラオケから逃げる人生から転機が訪れました。
トランペットです。
トランペットを習い始めてから自分の音程が少しつかめ始めるようになったと思います。
それで、酔っぱらうと歌うようになりました。
そんな時に、小学生に叩きこまれた知識が生き始めました。
今だと稲葉先生は、どうでしょうか?
単なる体罰教師でしょうか?
先生の鞭のおかげで、小学生の僕は高校生までの音楽の知識を叩きこまれました。
それは、間違ったことですか?
僕の才能を引き出してくれるのなら、鞭なんかなんでもないですよ。

僕が、卒業してから翌年には、僕の卒業した小学校がNHKの合唱のコンクールで全国二位になりました。
全校生徒が55人の学校がですよ。
町の合唱コンクールさえ出たことがなかった、小学校がいきなり全国二位です。
先生、なんでもう一年早く来てくれなかったの!
僕も音痴から全国制覇まで、駆け上ったのに!