後期研修医向けのミニレクチャーで、がん検診をテーマにしたので、その一部を載せます。
40歳代の効果については賛否あり:40歳代は50歳~74歳までと比較してNNI(Number Needed to Invite)が大きい。(2000vs667) これらへの解釈の違いにより推奨が異なる。
S状結腸鏡+便潜血、全大腸内視鏡(10年毎)などの死亡率減少の根拠はあるが、日本では検査のリスクを考えて、対策型検診としては推奨せず。
ちなみに、2014年Annals of Internal Medicineに、Frank van Heesらの報告があり、それによると、合併症のない高齢者であれば86歳まで、中等度の合併症ある場合には83歳まで、便潜血でのスクリーニングはcost-effectiveであるとの結果が出た。
USPSTFでは有病率低いため、記載なし。
国内ガイドライン2005年度版→2014年度版との違い
⇒X線もともと推奨していたが、国内の複数の症例対症研究以外に、国内2件・国外1件のコホート研究で胃がんによる死亡率減少認めた。
内視鏡に関しては、2005年度以降に、国内2件・国外1件の症例対症研究で胃がん死亡率減少を認めたことを根拠にB。