市川で人気のべジポタ「禪」
京成本線の国府台駅とJR市川駅から共に徒歩約8分。市川広小路から県道283号を南へ行き、総武線の高架をくぐってすぐの「禪(ひらめき)」へ。ご主人の長尾亘恭氏は、行徳の人気店「葫(にんにく)」で修行。2010年10月に姉妹店として創業した。また長尾氏と「葫」店主・浅田哲観氏はかつて、松戸「奥村屋」で共に修業した間柄だ。


店内はカウンターのみ7席ほど。麺メニューは「らぁめん」「つけめん」が、それぞれ醤油、塩、味噌の3種を揃えており、プラス400円で「全部入り」にグレードアップが可能。また、裏メニューとしてプラス100円で、スープに海藻でトロみを付けた「とろみ麺」に変えられる。今回は「しょうゆらぁめん」を全部入り(税込1320円)で注文することに。
着丼すると、まず驚くのはボリュームだ。山のように盛られたネギ、花弁のように広がる海苔。これは気分が上がる。スープは丁寧に炊いた豚骨出汁に数種類の野菜を合わせた、いわゆる「べジポタスープ」だ。豚骨の濃厚な旨味に野菜の甘味が加わった白湯や、嫌な脂っぽさや重さがなく、ことのほか啜りやすいチューニングである。


まずはネギと揚げネギ、モヤシをスープに浸し山を崩していく。海苔シールドのおかげで周りにスープが跳ねないのでご安心を。そしてコシのある中太麺と一緒に啜り上げる。こりゃネギ好きにとっては反則的な旨さである。ちなみに麺は浅草開化楼謹製。自家製のチャーシューはホロホロ食感のバラ肉で絶品。こりゃ白飯が欲しくなる。
全体的に濃い味付けの中、黄身トロリタイプの味玉は薄目の味付けなので一服の清涼剤に。そして、最後は卓上のクラッシャーを使ってニンニクをスープに投入し完食した。さすがに半端ではない満腹感。今回は「全部入り」だったので遠慮したが、サイドメニューの「豚めし(税込165円)」も絶品なので、余裕のある貴兄は共に是非。
<店舗データ>
【店名】 禪(ひらめき)
【住所】 千葉県市川市市川南3-13-2
【最寄】 京成本線「国府台駅」徒歩8分