ミシュラン星獲得・森住康二氏監修の一杯
新東名上り線、御殿場ICと鮎沢PAの間にある足柄SA「EXPASA足柄」へ。東名間では海老名SAに次ぐ広さを誇り、フードコートや土産店はもちろん、敷地内に入浴・宿泊施設やドッグランも整備された滞在型のサービスエリアである。上り線SAは小型車431台、大型車165台が駐車可能で、高速バスの休憩箇所に選ばれることも多い。
ショッピングコーナーでは静岡銘菓や浜松餃子をはじめ、わさび漬け、静岡おでん、富士宮焼そば、缶詰、富士山ファームの乳製品や肉といった静岡の名産品から、隣県・神奈川は小田原の蒲鉾、崎陽軒のシウマイなども販売。また、レストラン「ロータスガーデン」は、富士山を眺めながら食事が出来ると人気である。
一方のフードコートには、ウドンの足柄麺処、蕎麦の御厨亭、マクドナルドと24時間営業の3店舗に加え、朝10時~夜11時までの営業だが「らぁ麺 MORIZUMI」が入っている。お店を監修するのは、世界で初めてラーメン店でミシュランの星を獲得した森住康二氏。一時は運営店倒産など波乱もあったが、足柄SAの店舗は人気の様子。
麺メニューは醤油、鹽(しお)の2種のらぁ麺と「旨味の効いた油そば」を提供。らぁ麺は煮玉子、チャーシュー、ネギを追加トッピング可能だ。また、卵かけごはん、炙りチャーシュー丼、葱のせ水餃子といったサイドメニューも揃えている。人気No.1はネギ入りだそうだが、今回は「醤油らぁ麺」を煮玉子入り(980円)でオーダーした。
薄濁りのスープは、煮干しなど魚介中心の和出汁に、円みのある醤油のカエシを合わせたもの。表面には魚介から抽出した脂を湛え、若干のジャンクさを演出。なお、スープの温度は人が一番美味しいと感じる75℃に拘っている。麺は全粒粉入りでしなやかな中細ストレート麺。個性が突出し過ぎず、それでいて凡庸ではない味わいだ。
チャーシューには「富士山麓豚」を使用。醤油ダレの効いたバラロール肉で、箸で崩れるほどホロホロだ。ほか、黄身がトロトロの味玉、歯応えあるメンマ、白ネギと小口ネギがトッピングされる。煮玉子入りで一杯980円は観光地価格とは感じるが、しっかりしたラーメンを啜ることが出来た。次は油そばも啜ってみたい。
<店舗データ>
【店名】 らぁ麺 MORIZUMI
【住所】 静岡県御殿場市深沢字前野原1801-1
【高速】 新東名高速道路「EXPASA足柄」上り