もち小麦の絶品極太麺で話題「麺と未来」
下北沢駅から徒歩4分。駅北側の下北沢一番街に2018年5月にオープンした「麺と未来」へ。ユニークな店名の通り、ウドンと見紛う程に極太の「純手打ち麺」が話題で、東京ラーメンオブ・ザ・イヤー2018-2019では「新人大賞 優秀賞」「新人賞しお部門2位」を獲得。また、ミシュランガイド東京2020のビブグルマンにも掲載された。
白い暖簾をくぐると、店内はカウンターのみ9席。壁に様々な銘柄の酒のラベルがびっしりと貼られているのが印象的だ。麺メニューは基本的に「塩らーめん」のみで、白ごはん、炙り肉飯、梅ちりめんで頂く「スープ茶漬けセット」も用意している。今回は味玉、海老わんたん、肉増しの「特製 塩らーめん」をオーダーすることに。
噂には聴いてはいたが、やはり着丼時に驚くのは、ラーメン業界でも随一を誇る「麺の太さ」である。小麦にはウルチ性とモチ性があり、通常の中華麺にはウルチ性を使うが、こちらの麺はモチ性の小麦を100%使用しているそう。銘柄は三重県産「もち姫」で、店奥の製麺スペースで毎日、手打ち、手切り、手もみで仕上げている。
この麺が、ふわふわとした食感で絶品。わずかに芯が残る絶妙な茹で加減で、小麦の甘みもあり唯一無二の味わいだ。その個性的な麺を受け止めるスープは、丸鶏と手羽先に、片口鰯、浅利、羅臼昆布、鰹枯節などの魚介系を合わせた無化調の塩清湯。そこに比内地鶏とコーチンから取った脂を浮かべている。旨い出汁である。
塩ダレにもこだわっていて、日本酒「蔵の素」を煮切り、出汁と隠し味の鮎魚醤を加えている。また「もち姫」は海老ワンタンにも使用していて、皮はツルっと海老はプリプリで旨い。柚子果汁で仕上げたというメンマも絶品だ。旨味の染みた味玉も、チャーシューも手抜かりなし。ここでしか味わえない一杯、ぜひ一度。
<店舗データ>
【店名】 純手打ち 麺と未来
【住所】 東京都世田谷区北沢3-25-1
【最寄】 小田急線・京王井の頭線「下北沢駅」徒歩4分