激戦区亀有に狼煙グループ出身店主の新店オープン
JR亀有駅の南口から歩いて7分ほど。環七沿い、亀有二丁目信号の南に2022年9月9日にオープンした「麺道六善」へ。この場所には2018年11月から「麺屋 淳陛屋」が、続いて「成り上がれ 亀有店」も出店。だが、駅とArioの動線からやや外れているからか、どちらも長くは続かなかった。そこに居抜きで入居したのが「麺道六善」だ。
ご主人の濱島氏は「つけめんTETSU」、大宮の人気店「狼煙」、その姉妹店「手揉み中華そば中村」で修業を重ねて独立創業した。店内はL字カウンター11席。麺メニューだが、オープンから1か月は昼が中華蕎麦の塩と醤油、夜はまぜそばと辛味噌ラーメンと、いわゆる二毛作で営業していたが、10月14日から昼夜とも全メニュー解禁に。
また、それに合わせて夜営業ではアルコール類やツマミの提供も始めている。という事で、今回は昼の訪問だったが麺メニューは「中華蕎麦」「つけ蕎麦」がそれぞれ塩と醤油の2種あるほか、「まぜそば」「辛みそらーめん」も提供するフルラインナップ体制に。一方、飯モノには焼豚丼、味噌焼豚丼、たまごかけごはんを用意。
今回はイチオシという「中華蕎麦 塩」を特製(1260円)で注文することに。なお、中華蕎麦は細麺と手揉み麺から選べるとのことで、手揉み麺でお願いした。カウンターのPOPには「当店の塩は塩味が強いため、お好みではないお客様は和風出汁で薄めてお召し上がり下さい」との書かれ、卓上に出汁のポットが置かれている。ちょっと珍しい。
着丼までは7分程度。まずはひと口啜ってみる。うむ、確かに塩味は強めだが許容範囲ではなかろうか。薄めずに啜っていこう。スープは鶏と豚の動物系出汁に、数種類の煮干しや昆布の魚介出汁を加えたもの。塩と醤油で、鶏と魚介の配合量を変えるコダワリようだ。出汁の旨味はたっぷりと、塩ダレのキレもあり、飲み飽きない仕上がりだ。
そこに泳ぐ手揉み麺は幅広でピロピロかつモッチリとして、塩味強めのスープとの相性は抜群である。チャーシューはバラロールと、燻して香ばしいレアな肩ロースが各2枚ずつ。ほか、醤油ダレ染みた味玉、ホウレン草、メンマ、海苔、ナルトが乗る。まとまり良く、満足度の高い一杯だった。ぜひ長続きして欲しい店である。
<店舗データ>
【店名】 麺道六善(めんどうろくぜん)
【住所】 東京都葛飾区亀有2-68-5
【最寄】 JR常磐緩行線「亀有駅」徒歩7分