肥宝館 -貧すれば丼する-

【足立区神明南】 加多瀬「みそラーメン定食(850円)」

足立区の果て、知る人ぞ知る名店へ

つくばエクスプレス・六町駅から歩いて15分。綾瀬川に架かる内匠橋(たくみばし)そば、足立十三中学校の南で営業する「加多瀬」へ。かつては「お好み焼き」がメインだったが、その当時は裏メニュー的に提供していたラーメンが現在の主力である。片瀬清二さん・孝子さんのご夫婦が切り盛りしている。ご主人はもう70代になるだろうか。

20年ほど前、お好み焼きを目当てに通っていた頃、ご主人に「相手に具が飛ばないよう手前にひっくり返せ」など、焼き方を教わったのが懐かしい。当事は小上がりがあったと記憶しているが、現在はテーブルのみの20席。卓上の鉄板は木蓋で塞がれ、壁のメニューにも表示が無いので、もうお好み焼きはやめてしまったのだろうか。

主力メニュー「頑固おやじのラーメン」は醤油、塩、味噌、カレー、担々麺をラインナップ。また、醤油と味噌の「つけ麺」も提供しているほか、麺類にライスと煮物、お新香が付いた「定食」も用意されている。ちなみに麺類以外にも餃子、焼売、豚生姜焼、さば塩焼の定食もある。今回は「みそラーメン定食(850円)」をオーダーした。

NHK-FMを聴きながら待つこと7分で定食セットが到着。まずはラーメンから。スープは鶏ガラがベースだろうか。そこに赤味噌と白味噌をミックスしたタレを合わせているようだ。コクはあるが甘すぎず、スッキリした飲み口に仕上がっている。麺は味噌ラーメンではお馴染み、西山製麺の黄色い中細縮れ麺。間違いない組み合わせだ。

そして具材の野菜がたっぷりなのも嬉しい。キャベツ、タマネギ、人参、モヤシ、木耳とミンチ肉をラードでしっかり炒めてありアツアツだ。これを野菜炒めとして、ライスの上に乗せて食べるのも、また旨い。トッピングの豚バラロールのチャーシューは、外側はカリッと内側はジューシーで絶品。味付けもよくライスとの相性も抜群だ。

さて、定食セットの小鉢だが、この日は「カボチャの煮付け」が提供された。カボチャの甘味とホクホク感、どちらも引き立つ丁度良い味付けで旨い。そして小皿の白菜漬けは、鷹の爪がピリリときいて、口直しにうってつけだ。これで850円はお値打ち価格だろう。駅から遠い住宅街の中のお店なので、散歩ついでに是非どうぞ。

<店舗データ>

【店名】 加多瀬
【住所】 東京都足立区神明南1-13-1
【最寄】 つくばエクスプレス「六町駅」徒歩15分

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