TRY4連覇!千葉県最旨の極上鶏白湯
JR成田駅を出て、線路沿いの細道を北へ歩いて2分ほど。2001年8月からこの地で営業する人気店「麺や福一」へ。こちらは業界最高権威とされるTRY=東京ラーメン・オブ・ザ・イヤーの『名店部門 鶏白湯』で2016年から4年連続で1位に輝き、東洋水産からカップ麺も発売された、千葉県内屈指の鶏白湯の名店である。
ご主人の石曽根知宏氏はフレンチの出身。1997年にご実家である福一旅館の一角にワインレストラン「プチ・マルシェ」を創業した。ところが、ラーメン好きが高じて、その隣にラーメン店も開業。それが「麺や福一」の原型となった。現在は、土曜の夜限定で鶏白湯煮干などを提供する二毛作ブランド「鶏の骨」も営業中だ。
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臙脂の暖簾をくぐると、店内はL字カウンター7席のみ。人気店なので当然、並び列が発生する事も多いが、昼ピーク後の訪問で運よく客の切れ目に滑りこむことができ並ばず席へ。麺メニューはTRY4連覇の「鶏白湯塩ラーメン」を主軸に、清湯の「中華そば」が醤油と塩の2種を、更に「まぜそば」も提供している。
麺大盛(150円)や替玉(100円)も可能。一方、飯モノにはライスのほか、炙りチャーシューご飯、にわとり村有精卵の玉子かけごはん、親子丼などをラインナップしている。瓶ビールや日本酒、レモンサワーをひっかける事も可能だ。今回は主軸の「特製鶏白湯塩ラーメン」と「玉子かけごはん(200円)」をオーダーすることに。
トロっとした飲み口のスープは鶏と野菜の旨味が詰まった極上の白湯で、塩も程よく効いており旨い。もちろん嫌な臭みは皆無。麺は、京都「麺屋棣鄂」のモノを首都圏ではかなり早くから採用。特注のストレート麺で、中細と呼ぶには少し太め。ギリギリ芯を感じるか否かという絶妙な茹で上がりで、もちろんスープとの相性も抜群。
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チャーシューは厚切りでしっとりした鶏ムネ肉、豚肩豚ロース、ローストチキンの3種で、いずれも肉の旨味を最大限に引き出した逸品だ。黄身がネットリとした味玉も、良い味付けで旨い。ほか、九条ネギ、海苔、青臭さのない茹でキャベツ、食感の良い木耳が乗る。役者を一枚上げる旨いトッピングが豪華共演。満足度の高い一杯だ。
そして「玉子かけごはん」を。上等な有精卵を割り、添えられた「ちば醤油」の再仕込み醤油『むらさき極』を数滴垂らして混ぜ込んでいく。卵自体が旨いので、醤油は入れすぎないのが吉。なお「スープが切れ次第店じまい」ということで、この日は定時より30分ほど早めに暖簾を下げていた。訪問する際にはご注意を。
<店舗データ>
【店名】 麺や 福一
【住所】 千葉県成田市花崎町846-15
【最寄】 JR成田線「成田駅」徒歩2分