八千代台の煮干の名店「彩葉に」
京成本線・八千代台駅の東口から徒歩4分。京成のショッピングセンター・ユアエルムの前を通るゆうゆう通りから一本入った路地にある行列店「中華蕎麦 彩葉に」へ。ご主人の薮田氏はラーメン店で12年修行し2022年1月5日に独立創業。幼い頃に衝撃を受けた地元・青森「まるかい」の煮干中華を現代的にアレンジした一杯を提供する。
その完成度の高さでオープンしてすぐ評判に。2022-2023のTRY新店部門「煮干し」で3位に輝いた事も。当分夜営業はお休みでランチのみ、ワンオペで営業中だ。そのため提供に時間がかかるので「時間に余裕がある方のみご利用下さい」との説明書が。なお先に並んでいる客がいる場合は入店せず、ご主人に呼ばれるまで軒先で待つルールだ。
店内はL字カウンター8席で、この日は先客7人で入店まで60分。麺メニューは煮干と水のみで仕上げた「煮干し中華蕎麦」を筆頭に、煮干+動物系の数量限定「濃厚煮干し中華蕎麦」、濃厚し煮干と煮干し中華蕎麦を4:6で仕上げた「46煮干し中華蕎麦」、太縮れ麺の「背脂煮干し中華蕎麦」、数量限定「濃厚煮干しまぜそば」を用意している。
なお日曜日は「つけ麺デー」で、濃厚煮干しつけ麺を啜ることが出来る。それぞれチャーシュー、極太メンマ、味玉、のりを追加可能で和え玉も用意。また、この日は飯モノは提供無しだったが、秋田こまちライス、ローストポーク丼もラインナップ。すでに濃厚煮干しは売り切れ。今回は「特製煮干し中華蕎麦(1350円)」をオーダーした。
数種類の煮干しと水で仕上げたというスープは、仄かな苦みを残しつつ煮干しの旨味がしっかり抽出されており絶品だ。醤油のカエシは甘さ控えめでスッキリ。まさに淡麗である。そこに低加水の中太ストレート麺が泳ぐ。小麦が香りパツっと歯切れよく、スープとの相性も抜群だ。チャーシューはバーナーで炙った豚肩ロース肉が3枚乗る。
噛み応えがあり肉の旨味をしっかり味わえる逸品だ。ほか黄身ネットリの味玉、柔らかなメンマ、玉ネギ、海苔3枚、三つ葉がトッピングされる。卓上には黒胡椒、一味、そしてイカ煮干し酢があるのでお好みで味調整を。スープも麺も旨く、あっという間に完食した。なお店内撮影は麺のみOK。人物と厨房内は撮影禁止なのでご留意を。
註:メニュー表に「年内のつけ麺デーは終了」と書かれているが、2024年末に訪問したためである。
<店舗データ>
【店名】 煮干し中華蕎麦 彩葉に
【住所】 千葉県八千代市八千代台東1-17-8
【最寄】 京成本線「八千代台駅」東口徒歩4分