武蔵家のようで武蔵家じゃない「裏武蔵家」
JR総武緩行線・西千葉駅の南口から歩いて1分。西千葉マロニエ商店街で2019年9月30日から営業する行列店「裏武蔵家 西千葉本店」へ。ご主人の斎藤佳太氏は店長を務めていた「武蔵家 西千葉店」を店舗ごと買い取り独立するという武蔵家史上初、異例の形で創業した。HPには「看板は武蔵家。でも武蔵家のようで武蔵家じゃない」と。
その言葉の通り「武蔵家」とは違い、山形の蔵の醤油と黄金鶏油を使ったオリジナルの看板メニュー「裏むさ」を引っ提げての独立となった。元々、武蔵家時代から人気だったのに加え、Youtubeでも話題となり、さらに西千葉駅界隈は千葉大学、千葉経済大学、敬愛大学の各キャンパスがあり若者が多いこともあって人気が爆発。
スープ切れによる早仕舞いは当たり前なので早めの時間に訪問されたし。なお2023年12月には蘇我駅そばに2号店「野良裏家」もオープンしている。さて西千葉本店だが、店内は1階がL字カウンターに10席で、2階にも席が用意されている。ちなみに2階席は配膳するのに時間がかかるため、原則「麺かため」での提供となるそうだ。
麺メニューは家系の「ラーメン」をベースに、モモと肩ロースとバラ、コロコロの各種チャーシューをはじめ味玉、のり、極上のり、ほうれん草、小松菜、たまねぎ、白ネギ、辛ネギ、九条ネギを追加トッピング出来る。またかつての裏メニュー「旨辛麺」もレギュラー化し提供中だ。麺量は並、中、大の3段階を用意している。
飯モノにはライスが小・中・大とあるほか、TKGもハーフとフルの2段階をラインナップ。さらにカッパ漬けとチャーシューを辛味で和えた「裏カッパ」も提供しており、家系では最強の布陣である。今回は肩ロース、モモ、バラのチャーシューが1枚ずつ乗った「ラーメンぶたざんまい 並(1300円)」に「ライス中(150円)」を付けて注文。
麺の硬さ、味の濃さ、油の量は全て「普通」でお願いした。運よく並び無しで、着丼までは10分ほど。茶濁したスープはトロみがあって超が付く濃厚さ。豚の旨味をしっかりと抽出し、そこに香りのよい上質な鶏油を浮かべている。山形の蔵の醤油を使ったカエシもキレがあるが塩味は強すぎず。絶妙なバランスで良い味だ。
そこに酒井製麺の平打ち中太麺が泳ぐ。麺肌はツルリとしてモッチリ食感、小麦の香りも良く濃厚なスープとの相性は抜群である。そしてチャーシューは前述の通り国産三元豚の肩ロース、モモ、バラが1枚ずつ乗る。燻製窯で火を入れてありスモーキーな仕上がりに。いずれも肉の旨味を存分に楽しめる逸品である。
ほか海苔3枚、たっぷりのホウレン草、刻みネギがトッピングされる。ライスを海苔で巻いても良し、チャーシューと食べるも良しだ。卓上には胡椒、ニンニク、豆板醤があるのでお好みで味調整を。またスタッフにお願いすれば胡麻とお酢もあるそうだ。パンチが効いた一杯、あっという間に完食した。こりゃ人気が出るのもわかるなぁ。
<店舗データ>
【店名】 裏武蔵家 西千葉本店
【住所】 千葉県千葉市中央区春日2-19-9
【最寄】 JR総武緩行線「西千葉駅」南口徒歩1分