御徒町に新進気鋭の魚介豚骨系降臨
JR御徒町駅と秋葉原駅の間の高架下にある「らーめん横丁」。2014年のオープン時は、蒙古タンメン中本、青葉、つけめんTETSU、なんつッ亭、チラナイサクラの5店舗から始まったが、2020年3月に「なんつッ亭」が撤退し「麺屋 翔」に。さらに2020年12月には「チラナイサクラ」が、今回訪れた「魚と豚と黒三兵」に入れ替わった。
さて「魚と豚と黒三兵」だが、本店は2019年5月に西新宿にオープン。御徒町が2店舗目となる。大阪を中心に展開する人気店「サバ6製麺所」出身の3人で創業した事から「黒三兵」としたそうだが、黒三兵は証券用語では相場が下降局面入りするサインを指す。しかし本店はオープン早々にのぼり調子。御徒町店も期待大だ。
麺メニューは、西新宿の本店でも提供されている魚豚骨ラーメン、魚つけ麺、魚出汁ラーメンに加え、御徒町限定の魚中華そば、魚カレーラーメン、汁なし担々麺もラインナップ。それぞれ、白ご飯、半焼き飯、半天津飯、たまごかけご飯とのセットも用意されている。今回は「魚豚骨ラーメン(900円)」を単品でオーダーした。
泡立った熱々のスープは、サバ節やアゴ煮干などの魚介、豚骨、野菜を12時間煮込んだという濃厚な白湯。まず鮮烈な魚介の香りが鼻に抜け、豚骨のコクが旨みを下支え。クリーミーだが、若干の酸味もありサッパリとした飲み口に仕上がっている。一方の麺は自家製。しかもメニューにより使い分けるコダワリ様だ。
魚豚骨ラーメンに合わせるのは、全粒粉入りの中細ストレート麺。しなやかな食感でスープとの相性は抜群だ。チャーシューはレアで薄切りの肩ロース肉。ほかに味玉、瑞々しい玉ネギ、カイワレ、白髪ネギが乗る。最後までアツアツで魚介風味も褪せない一杯。あっという間に完食した。次は御徒町店オリジナルの一杯を啜りに来よう。
<店舗データ>
【店名】 魚と豚と黒三兵(くろさんぺい)御徒町店
【住所】 東京都台東区上野5-10-14
【最寄】 JR山手線「御徒町駅」南口徒歩1分
★2022年9月23日をもって閉店
★跡地には2023年2月16日に「担々香麺 紅棗」が入居