「麺処 晴」出身店主の絶品煮干し
東武伊勢崎線・茂林寺前駅から西へ歩いて9分ほど。県道7号=佐野行田線の茂林寺入口信号そばで2018年3月23日から営業する「麺屋 照の坊」へ。ご主人の森尻将太氏は東京・入谷の名店「麺処 晴」で修業し独立創業。修業元同様に煮干しの香り立つラーメンを提供している。なお、屋号はお子さんの名前から文字をとったそうだ。
店内はカウンター6席に加えて6人がけの小上がりが2卓の計18席。混雑時は軒先の名簿に記名して待つシステムだ。麺メニューは「煮干しそば」が醤油と塩の2種あるほか、セメント系の「濃厚煮干しそば」、豚スープに鰹節と鯖節を加えた「豚そば」をラインナップ。夏は煮干しそばの「冷やし」も用意している。
それぞれチャーシューや味玉、メンマ、海苔、岩海苔、生卵を追加トッピング可能だ。また替え玉、和え玉もある。なおチャーシューはレアな豚肩ロースとバラ肉の2種があるのだが、そのいずれかを選べる「豚めし」も用意。一杯飲ることも出来る。濃厚と悩んだが、今回は「特製 煮干しそば(1280円)」を醤油でお願いした。
着丼までは7分ほど。スープは煮干しが主軸で若干ビターな魚介出汁に、ほのかに甘味ある醤油のカエシを重ねたもの。嫌な臭みは皆無でクリアな飲み口だ。煮干しの旨味をしっかり感じる仕上がりに。そこに合わせるのは栃木市にある磯屋商店特注の中細ストレート麺。パツっとした歯触りでスープとの相性は抜群である。
そしてチャーシューは先述の通り、レアで大判の豚肩ロースが3枚とバラ肉が1枚。肩ロースはしっとりと、そして信じられぬほどに柔らかな仕上がりで絶品だ。一方のバラ肉は厚みがあり噛み応えがあるが口の中でホロリと解ける柔らかさ。修業元の「麺処 晴」もそうだが、煮干し欲だけでなく肉欲まで満たすとは。畏れ入る。
味玉は甘味ある黄身がトロリと溶け出し美味である。ほか、出汁が効いて歯ごたえのあるメンマ、香り良い海苔が2枚、白ネギ、小口ネギがトッピングされる。あっという間に完食してしまった。次回は「濃厚」を啜ってみたい。なお店の両脇に計14台分の駐車場があるので車での来訪も楽である。煮干しファンはぜひ一度。
<店舗データ>
【店名】 麺屋 照の坊
【住所】 群馬県館林市青柳町1063-1
【最寄】 東武伊勢崎線「茂林寺前駅」徒歩9分