東京駅と直結する八重洲地下街に2022年6月にオープンした「東京ラーメン横丁」。つけ麺の人気店「風雲児」を筆頭に、家系インスパイア「町田商店」、二郎系「豚山」、油そば「元祖油堂」、生姜醤油中華そば「長岡食堂」、味噌らーめん「いと井」、釜焚きとんこつ「がっとん」と、趣向の異なる7店舗が集う。
そして横丁に入居する店舗は全て、株式会社ギフトホールディングスが運営している。いわば、ここはギフト屋台村。この中で今回は油そばの専門店「元祖油堂」を訪問することに。この横丁のほか、都内では新小岩、赤坂に。また神奈川は横浜、川崎、武蔵小杉などにも支店を展開している。店内はL字カウンター12席。
麺メニューは「油そば」と「辛味噌油そば」の2軸で、肉、卵黄、パルメザンチーズ、フライドオニオン、マヨネーズ、明太子、ネギ、メンマなどを追加トッピング出来る。また、麺量は同料金で並盛(150g)、大盛(225g)、特大(300g)まで増量可能だ。さらに追い飯やハートランドビール、レモンサワーも用意している。
ベースの「油そば(780円)」は肉とメンマ、ネギのみと少し寂しく、追加トッピングが欲しくなる。単品追加も良いが、店おススメのセットも3パターン用意されている。今回はそのセットから、肉増し+パルメザンチーズ+フライドオニオン+卵黄の4種が乗った「C」の贅沢トッピング(1130円)を注文。麺量は「特大」でお願いした。
なお、フリードリンクとしてルイボスティー、黒烏龍茶、デトックスウォーターが用意されているのが嬉しい。待つこと5分ほどで、先述の4種のトッピングとメンマ、小口ネギ、胡椒が乗った一杯が到着。実に具沢山。まずは丼全体をよく混ぜて啜っていく。パスタ用の小麦を混ぜているという中太麺は、コシがあって香りも良い。
一方、丼底のタレは塩味が強めなので、相当よく混ぜたほうが良い。熱で溶けたチーズと卵黄、オニオンが麺に絡みつき旨い。肉とメンマは少し凡庸ではあるが、全体的には想像の上を行く味だ。これだけでも満足度は高いが、やはり油そばと言えば味変。卓上には実に多種多様なツールが置かれていて、これもまた楽しい。
紅生姜、刻み玉ネギ、粒ニンニクは金属製の容器に。そして酢、辣油、カエシ、魚粉、黒胡椒、青海苔、一味唐辛子、カレー粉、ケイジャン、ゴマはボトルに入って並んでいる。様々な組み合わせを試してみるとよい。最後は卓上のポットに入った〆スープを注いで完食。正直、チェーン店と侮っていたが旨かった。また来よう。
<店舗データ>
【店名】 元祖油堂 東京ラーメン横丁店
【住所】 東京都中央区八重洲2-1
【最寄】 JR「東京駅」八重洲地下口徒歩3分