流行のTKMが神保町に降臨
地下鉄神保町駅のA3出口から九段下方面へ歩いて1分ほど。靖国通り沿いに2023年10月17日にオープンした「麺屋 二二一」へ。二二一と書いて「ふじい」。ご主人は六厘舎、ジャンクガレッジといずれも人気店で要職を経て独立創業した。それもメニューの主軸にTKMを据えているとのことで、さっそく訪問することに。


なおTKMとは「卵かけ麺」のことで、熊谷の人気店「ゴールデンタイガー」発祥のメニューである。卵かけご飯にヒントを得て、氷水でシメた太麺に醤油ダレ、そして卵黄を乗せたもの。関東有数の暑い町で生まれたこの一杯は、サッパリと啜れるので特に夏には最適。ここ数年で人気が加速し提供する店も全国に拡大中だ。
さて「二二一」だが、JAZZが流れる落ち着いた雰囲気の店内はカウンター9席のみ。タンブラーも食器も箸も和テイストでまとめられている。麺メニューだが、主軸の「卵かけ麺」はチャーシューを鶏か豚のいずれかから選ぶことが出来る。なお、特製だと鶏豚両方のチャーシューと味玉、鰹節、ライスが付いてくる。


そして麺量は同料金で小200g、中300g、大400gを選択可能。また卵にもコダワリがあり、奥久慈卵に加え、300円と少々値は張るが「今日の特選卵」も用意している。また、卵かけ麺だけでなく「二二一のつけめん」も提供。この日は残念ながら特製は品切れ。そこで「卵かけ麺 豚(950円)」を、麺量は大でオーダーした。
ちなみに券売機に「玉ねぎ 0円」のボタンがあったので押してみたが、どうやらデフォルトで1つ付くようで、計2皿が配膳された。まあ、あって困る物ではないので頂いておこう。麺が太いので茹で時間も長く、着丼までは12分ほど。チャーシュー、貝割れ、レモンは別皿での提供だ。まずは丼を掻き混ぜて啜っていく。


冷た過ぎぬほどに水でシメられた麺は所沢の老舗・見澤食品の中太麺。喉越しが良くコシがあって旨い。丼底に溜まった醤油のカエシはコクがあるが甘過ぎず。麺や卵とのバランスが上手く計算されており、最初はカエシが前面に、そして全体をよく混ぜるほどに卵の旨味が前面に出てくる。こりゃ箸が止まらない。
炙ったチャーシューは甘めのタレで味付けされ、しっとり柔らかな仕上がりに。途中で貝割れ、玉ネギを薬味として使いつつ食べ進める。最後はレモンを絞ってサッパリと完食した。最後に卵液がたっぷり残るので、ライスを頼んでおけばよかったな。次回はぜひ特製で注文しよう。立地も良いのでTKMファンも未体験の方も是非。
<店舗データ>
【店名】 麺屋 二二一(ふじい)
【住所】 東京都千代田区神保町2-2-38
【最寄】 地下鉄「神保町駅」A3出口徒歩1分